Der Kleine Prinz の感想

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　私が購入したのは、Der Kleine Prinz [CD]という赤い外函の商品です。
　本型の奇麗な函（本棚に他の本と一緒におさまります）のふたをあけると、
丸い薄い缶が入っていて（蚊取り線香の缶を連想してしまった）、その中にＣＤが二枚入っています。

　朗読はUlrich Mueheという人です。
　ペーパーバック（新書サイズ）の「星の王子さま」（ドイツ語）も一緒に入っいます。
　もちろん、カラーのイラストがのっています。

　朗読はソフトな音声で、日本人向けドイツ語教材のようなゆっくりした（一語一語を区切った）読み方ではなく、
普通の速度なのだと思います。私にはやや速すぎる印象ですが、王様とかキャラクターによってはゆっくり目のしゃべりの部分もあります。
　ところどころ音楽が入っていて、朗読自体もステレオ録音のようです。

　ＣＤは本と比べると、章の数が少し少ないです。（以下の理由で）少しずれています。
　ＣＤ収録の朗読に多少の省略がありますので、完全朗読版（朗読されているのは全体の８割くらいだと推測します）ではありません。
　例えば、テキストの５章（バオバブの木がはびこると星を爆発させてしまう危険があるというくだり…これはＣＤを聴くドイツの小さい
お子さまたちが誤解するといけないからかもしれません）がほぼ全部、朗読に入っておりません。
　また、２２章の「転轍手」（自分のいるところには誰だって満足しないんだよ…）と、２８章の
「喉の乾きをなくす薬を売る商人」（「その節約でできた５３分があったら、ボクだったら、ゆっくりと泉に歩いて行くんだがなあ…」の台詞が
私は好きです）の部分が朗読されていないようです。もちろん本にはのっています。
　また、一部の章の吹き込みは明らかに部分収録（ごっそり抜け落ちている）で、また、つなぎの説明部分の一部が朗読されていないはけっこうありそうです。

　缶ケースのＣＤは単体でもカタログにのっていました。
　函にも缶の蓋にも著者自身の王子さまのイラストがあります。