親が70歳を過ぎたら読む本 の感想

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参照データ

タイトル親が70歳を過ぎたら読む本
発売日販売日未定
製作者村田 裕之
販売元ダイヤモンド社
JANコード9784478014615
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

 なるほどと思わせる記述が随所にあり、そうか〜と思わず声に出してうなってしまったことが五回以上ありました。本書は類書に比べて次の三点で極めて秀逸であり、広く読まれるべき良書かと思います。

 まず、第一は、70歳を超えた親を持つ読者のすべてに読んでよかったと思わせる工夫がされていることです。この特徴は目次にも端的に表れています。第一部が「親が70歳を過ぎたら元気なうちにやること」、第二部が「親の身体が不自由になってきたら〜」、第三部が「親の判断能力が不十分になってきたら〜」といった具合です。親の介護や相続といったことは、いざとなったら大変だとは認識していても、なるべく頬っかむりしておきたい事柄です。で、いざとなって慌てる。が、親が元気なうちにやることから整理されているので、すんなり通読することができます。

 第二の特徴として、網羅的であり、ノウハウ集としても活用できる内容でありながらも、なるべく親が弱らないように、万が一の際には残されたものが無用のトラブルにならないように、といった著者の気配りが一冊を貫いていることです。重い内容を軽く整理するのではなく思いやりで整理されている。たとえば、第四部の「トラブル予防策」には、認知症と筋力の衰えの実践的な予防方法が書かれています。

 第三に、親のことをとおして自分と妻に役立てることができる内容になっている点です。親が70越えということは、子供である読者も不惑過ぎということで、すでに衰えが始まっている歳です。自分の子供に迷惑をかけないためにはどうしたらよいか、できるだけ長く若々しくいられるにはどうしたらよいか、私は、70歳越えの親を持つ子供として本書を読み始めたものの、読み終わるころにはやがて70歳を迎える親を持つ子供の親として本書を読んでいる自分に気づきました。「トラブル予防策」に加え、死んだ後のブログやSNSにも触れている現代的な視点が自然にそういう読み方を促していたのかもしれません。

 70歳越えの親を持つ人には無理矢理にでも読ませたい一冊です。

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