期待バブル崩壊――かりそめの経済効果が剥落するとき の感想

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参照データ

タイトル期待バブル崩壊――かりそめの経済効果が剥落するとき
発売日販売日未定
製作者野口 悠紀雄
販売元ダイヤモンド社
JANコード9784478027325
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情

購入者の感想

「バブル」という言葉を発明した先生である。
景気の盛衰の分析を何十年もやられている。際限ないドルによる信用創造の結果マクロ経済はメタメタであり、容易には経済は回復しない。しばしばマスコミの発表はウソとはいわないがミスリードする意図があることは、本書を読めば簡単にわかる。
日銀の黒田総裁のはったりも明らかであり、円安と実はなんの関係もないこともわかる。
野口教授は同様の本をいくつもお書きになっておられ、アベノミクスの失敗とその後について警鐘を鳴らしたい気持ちがひしひしと伝わってくる。「これから冬が来るぞ」という話は誰もが聞きたくはない。それゆえ批判も多い。

しかし、功成り名遂げた有名教授ならば政府のいうことを持ち上げていたほうが、ラクだし儲かるに決まっている。野口教授の学者としておかしいと思うことはおかしいと書き表される真摯な態度は過去も今も将来も評価され続けるだろうと思う。たとえそれが一時的に間違っていたとしても。
派遣労働者の墓穴を掘っておいて、自ら派遣会社の会長に座って恥としない竹中平蔵とはえらい違いである。

私なりに理解したことを少し書くとすると、アベノミクスは輸出型製造業を助け(円安、輸出による消費税還元、特区によるサポート、減税、至れり尽くせりだ)、東京オリンピックに始まる消費だけの公共投資を主眼としているが、どれもGDPへはいい影響を与えない。すでに日本は非製造業のほうが圧倒的に多いのだ。
しかしながら、これという産業もないのが現状だ。ITを省力化以上の活用に使えない日本の産業も問題だ。
このアマゾンのようなシステムは日本ではムリなのだろう。
野口教授はそういった流通業への期待を最後にかかれている。

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