山田太一 ---テレビから聴こえたアフォリズム (文藝別冊/KAWADE夢ムック) の感想
参照データ
タイトル | 山田太一 ---テレビから聴こえたアフォリズム (文藝別冊/KAWADE夢ムック) |
発売日 | 2013-05-27 |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309977973 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 作家研究 |
購入者の感想
『文藝別冊』
2013年5月30日 初版。
山田太一氏は 大なる影響を 私に 与えた、
特に 『劉智衆 三部作』の 老いに対する 視点は あつすぎて 何度も何度も観た。
また 『山田太一 特集』が テレビで放映されたときは 録画して 視た。
この者は
山田太一の全てを この書に刻まんとする 編集者たちの 思いがイッパイあふれている。
1:『永久保存版 山田太一 全ドラマ 解説』はすごい。
2:インタビュー
3:対談集
4:山田を敬愛する諸氏のエッセイ。
彼の 若かりし時代は 「大物人間」が 数多く誕生した奇跡の時代。
『総特集 山田太一。テレビから聞こえたアフォリズム』が正式なこの冊子の名称。
編集者たちの山田への評価は『時代の「魂」をえがいた脚本家』である・
この書を 山田太一により 影響を受けた者の宝にしたい。
買いましょう。
必携道具箱である。
2013年5月30日 初版。
山田太一氏は 大なる影響を 私に 与えた、
特に 『劉智衆 三部作』の 老いに対する 視点は あつすぎて 何度も何度も観た。
また 『山田太一 特集』が テレビで放映されたときは 録画して 視た。
この者は
山田太一の全てを この書に刻まんとする 編集者たちの 思いがイッパイあふれている。
1:『永久保存版 山田太一 全ドラマ 解説』はすごい。
2:インタビュー
3:対談集
4:山田を敬愛する諸氏のエッセイ。
彼の 若かりし時代は 「大物人間」が 数多く誕生した奇跡の時代。
『総特集 山田太一。テレビから聞こえたアフォリズム』が正式なこの冊子の名称。
編集者たちの山田への評価は『時代の「魂」をえがいた脚本家』である・
この書を 山田太一により 影響を受けた者の宝にしたい。
買いましょう。
必携道具箱である。
メジャーなのにマニアック、という人である。たとえば同じ脚本家でも三谷幸喜のような超メジャー級の存在ではない。だが多くの日本人が山田太一の作品(ドラマや小説)を好んでいる。その支持のされ方は、猫も杓子もというわけではないが、支持する層は確実に、それも割に広範に存在するのだ。しかし、過去のシナリオやエッセイや小説を読もうと思ったらほとんど中古本を買うしかない、という程度にはマニアックなのである。
中古本で読みしのいできた者には少々複雑であるが、山田太一の古い小説がいま続々と再刊されている。どうやらいくつかは外国語に翻訳されて、海外でも人気があるらしい(とはいえ、村上春樹のような狂騒的な売れ方をしないのもまたいいところ)。本書のようなムックまで出て(2013年5月30日初版)、総特集が組まれるほどの静かだが確かな人気である。この人のメジャー的な側面を物語る、これもひとつの現象だろう。
本書には詳細な作品データベースをはじめ、最近のインタビュー、新旧のエッセイや対談、はたまた名台詞集など、山田太一ファンにはこたえられない情報がたっぷり詰まっている。これまたばか売れする本ではあるまいが、買った人は必ず一言一句しっかり読んでしまうような「良い売れ方」というか「生きた売れ方」をするに違いない本だ。「山田太一が選ぶ、50年後も観られるべき映画20本」なんていう興味深い企画もある。
最新のエッセイで、山田太一はこう書く。「時代の流れが激しく太くなった時にはとるに足りないものになって行く小さな本当、小さな矛盾、小さな誤解、小さな深淵、小さな善意、小さな夢、小さな物語は、まだ日本では書く余地があると思うから(ないのかな?)、急いで未来に適応しないで、アナクロニズムを生きるのも積極的なことなのではないか、などと思っている」。この人が支持されている限り日本はまだ大丈夫、捨てたもんじゃないよ、という気がしている。
中古本で読みしのいできた者には少々複雑であるが、山田太一の古い小説がいま続々と再刊されている。どうやらいくつかは外国語に翻訳されて、海外でも人気があるらしい(とはいえ、村上春樹のような狂騒的な売れ方をしないのもまたいいところ)。本書のようなムックまで出て(2013年5月30日初版)、総特集が組まれるほどの静かだが確かな人気である。この人のメジャー的な側面を物語る、これもひとつの現象だろう。
本書には詳細な作品データベースをはじめ、最近のインタビュー、新旧のエッセイや対談、はたまた名台詞集など、山田太一ファンにはこたえられない情報がたっぷり詰まっている。これまたばか売れする本ではあるまいが、買った人は必ず一言一句しっかり読んでしまうような「良い売れ方」というか「生きた売れ方」をするに違いない本だ。「山田太一が選ぶ、50年後も観られるべき映画20本」なんていう興味深い企画もある。
最新のエッセイで、山田太一はこう書く。「時代の流れが激しく太くなった時にはとるに足りないものになって行く小さな本当、小さな矛盾、小さな誤解、小さな深淵、小さな善意、小さな夢、小さな物語は、まだ日本では書く余地があると思うから(ないのかな?)、急いで未来に適応しないで、アナクロニズムを生きるのも積極的なことなのではないか、などと思っている」。この人が支持されている限り日本はまだ大丈夫、捨てたもんじゃないよ、という気がしている。