境界性パーソナリティ障害 (幻冬舎新書) の感想
参照データ
タイトル | 境界性パーソナリティ障害 (幻冬舎新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 岡田 尊司 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344981225 |
カテゴリ | ジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » ストレス・心の病気 |
購入者の感想
序章には、精神科医の岡田氏が初めて境界性パーソナリティ障害の人に会ったのが、大学時代の友人だった…と書かれており、その言葉でも分かるように、専門家の視点だけではなく、当事者に寄り添った身近な人の視点で描かれているところが、この本の素晴らしい点です。
境界性パーソナリティ障害の人の理解には最高の本だと思いますし、私は地域の相談支援の仕事をしていますが、仲間にも随分お勧めしました。
境界性パーソナリティ障害って治るの?という疑問に対して、これほど明確な答えを持っているものは他に無いと思いますし、その道程は困難で奥の深いものですが、当事者や身近な人に、勇気と希望を与えてくれます。
境界性パーソナリティ障害の人の理解には最高の本だと思いますし、私は地域の相談支援の仕事をしていますが、仲間にも随分お勧めしました。
境界性パーソナリティ障害って治るの?という疑問に対して、これほど明確な答えを持っているものは他に無いと思いますし、その道程は困難で奥の深いものですが、当事者や身近な人に、勇気と希望を与えてくれます。
別筆名の小説家でもある精神科医の著者による平易な言葉と、簡潔にまとめられた構成なのでわかりやすさは抜群です。
そして特定のイデオロギーにもセンチメンタルにも偏らないスタンスが良い。
症候群の状態について「〜してしまう」という語尾が多く使用されています。
「感情のブレは本人のせいではない」「結果的に周囲を振り回してしまっている本人こそもっとも苦しんでいる」
という考え方に貫かれているので、読んでいて気落ちすることがありません。
そして、最低最悪の状態を乗り越えた先の強さを確信している潔さこそ、この著作の最大の長所だとおもいます。
この症候群を発症した人に共通の喪失感と罪悪感による傷つきやすさ、つまり周囲の人の反応いかんで症状が良くも悪くもなるということ。克服の段階では結果を急ぎすぎないということ。など、人間関係や社会生活に躓いたと感じている人にも当てはまりそうな、ネガティブスパイラルな思考の転換をスムーズに促すことのできる、良本です。
そして特定のイデオロギーにもセンチメンタルにも偏らないスタンスが良い。
症候群の状態について「〜してしまう」という語尾が多く使用されています。
「感情のブレは本人のせいではない」「結果的に周囲を振り回してしまっている本人こそもっとも苦しんでいる」
という考え方に貫かれているので、読んでいて気落ちすることがありません。
そして、最低最悪の状態を乗り越えた先の強さを確信している潔さこそ、この著作の最大の長所だとおもいます。
この症候群を発症した人に共通の喪失感と罪悪感による傷つきやすさ、つまり周囲の人の反応いかんで症状が良くも悪くもなるということ。克服の段階では結果を急ぎすぎないということ。など、人間関係や社会生活に躓いたと感じている人にも当てはまりそうな、ネガティブスパイラルな思考の転換をスムーズに促すことのできる、良本です。