思い通りの死に方 (幻冬舎新書) の感想

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参照データ

タイトル思い通りの死に方 (幻冬舎新書)
発売日販売日未定
製作者中村 仁一
販売元幻冬舎
JANコード9784344982826
カテゴリ » ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想

購入者の感想

医療や死生観に対して日頃から腑に落ちない思いを一気に晴らしてくれた1冊で
読んでいてスッキリしました。

葬祭関係の仕事をしていた為、関わったご遺体は何千体、そのご遺族は何万にもなる私です。
あくまで亡くなった後に出会う方たちですから
生前や死の間際がどのようなものだったかは具体的に知り得ずとも
亡くなった方の姿とご遺族の反応から透けて見えるのです。
苦しい終末だったか?いわゆるピンピンコロリだったか?
そして病む以前のその方の人生と家族との関係すら感じ取れるのです。

書中にある「医者を上げる」という自然死が当たり前だった時代を私は知りませんが
医療やマスコミにより「長く生きるのは良い事だ」とスーパー老人を
担ぎ上げ健康長寿をあおりつつ、医療費問題も取り上げる
いかにこのアンバランスでいびつな世の中を傍観しながら私達は生きています。

当事者である高齢者の若さへの憧れは高齢者自身がいかに幼稚になっているか
「よくなるかもしれない」という幻想的推測は自己と家族の人生への無責任さにも寄るものでしょう。
後悔しない人生を生きた人は人生にも無駄な幻想を抱かないからです。
結果、やりきれない思いをしている方を見るたびに長年解せない思いを抱えていました。
その為医者や医療に対する不信感は私個人相当なものがありました。

私は現実を目の当たりにしてきただけに
お二人の先生がたのように、真摯に現実を伝えてくれる人が
現れた事に拍手をしたいです。

医療や人体の限界は全国民ちゃんと知らなければいけない
知った上で死に際をどのようにするか
どのような死に方や生き方をするかは本人次第です。
「我が人生に悔いなし」との言葉は
瀬戸際に発する言葉ではなく、感動と感謝を感じられる
今を生きている人にこそふさわしい言葉です。

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