新ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論 (小学館文庫) の感想
参照データ
タイトル | 新ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論 (小学館文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小林 よしのり |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784094060157 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » マスメディア » ジャーナリズム |
購入者の感想
1988年の初春、私は東京に住んでおり「人生のかなり辛い決断」をするために大阪に行った。その帰りの新幹線で、私は「リンさん」一家に出会った。というか、指定席の隣に同席したのだ。「タバコをすってもよろしいですか?」という一言から会話が始まった。彼らが台湾から家族で観光に来たことがわかると、私は俄かに落ち着かない申し訳ない気持ちになった。日本は亜細亜諸国に酷いことをした、という教育ばかりされて育ってきた訳だから、当然ともいえる。しかし、彼の口から出る言葉は…まるで違っていた。日本統治時代がいかに素晴らしかったか、感謝と尊敬と、日本に対する期待、残念に感じる現在ではあっても、出来るならまた再び亜細亜のリーダーになってもらいたいという展望や…その余りの嘘偽りのない面持ちの彼の話に、私は心底驚くと共に混乱した。東京までの三時間はあっというまだった。私は最後に名刺をもらい、握手をして別れた。
いま、ようやくこの本を読み、あの日の「リンさん」の言葉を理解できた気がする。
いま、ようやくこの本を読み、あの日の「リンさん」の言葉を理解できた気がする。