リッカルド・ムーティ、イタリアの心 ヴェルディを語る の感想
参照データ
タイトル | リッカルド・ムーティ、イタリアの心 ヴェルディを語る |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | リッカルド ムーティ |
販売元 | 音楽之友社 |
JANコード | 9784276203785 |
カテゴリ | エンターテイメント » 音楽 » クラシック » 19世紀以後 |
購入者の感想
「2013年がヴェルディを記念する年であることを機会に、私たちは芸術の第一人者で、威厳があり、尊敬に値するヴェルディに対し、彼が望んでいた演奏法を取り戻さなくてはならない。ヴェルディは最も愛されているオペラ作曲家でありながら、その反面、まだ深く知られていないのが現実である。ヴェルディのオペラはまだ真の姿が発見されなくてはならない。この意味では、ヴェルディは未来の作曲家であるとい言えるだろう」。
アルマンド・トルノという音楽評論家が、世界的指揮者リッカルド・ムーティの語るヴェルディの音楽についての解釈と体験について2011〜2012年に聞き取りを行って製作された本。夕食を共にしたときにムーティの方から依頼したことがきっかけだという。
それほど分量がある本ではない。しかし、ヴェルディ作品に対するムーティの鋭い分析眼と見識が光っており、ムーティ・ファンのみならず、イタリア・オペラに関心のあるすべての人にとって何らかの発見があるのではないかと思われる内容に仕上がっている。オペラだけではなく、「レクイエム」についても言及している。
ヴェルディの作品は年月を経るにつれて作曲家の元々の意図とは異なる部分が書き加えられたり一部が割愛されたり、歌手の技巧が目立つように音が変えられたりしているところが少なからずあるそうで、そのような部分について本来どのようにあるべきかについて多くのページを割いている。ムーティの場合は、譜面や文献上の理論だけでなく、実際に指揮者として自身で舞台の上で実践してきた強みがあり、時に批判や論争を呼び起こしてきたが、確固たる根拠に基づいていることがはっきり示されている。
アルマンド・トルノという音楽評論家が、世界的指揮者リッカルド・ムーティの語るヴェルディの音楽についての解釈と体験について2011〜2012年に聞き取りを行って製作された本。夕食を共にしたときにムーティの方から依頼したことがきっかけだという。
それほど分量がある本ではない。しかし、ヴェルディ作品に対するムーティの鋭い分析眼と見識が光っており、ムーティ・ファンのみならず、イタリア・オペラに関心のあるすべての人にとって何らかの発見があるのではないかと思われる内容に仕上がっている。オペラだけではなく、「レクイエム」についても言及している。
ヴェルディの作品は年月を経るにつれて作曲家の元々の意図とは異なる部分が書き加えられたり一部が割愛されたり、歌手の技巧が目立つように音が変えられたりしているところが少なからずあるそうで、そのような部分について本来どのようにあるべきかについて多くのページを割いている。ムーティの場合は、譜面や文献上の理論だけでなく、実際に指揮者として自身で舞台の上で実践してきた強みがあり、時に批判や論争を呼び起こしてきたが、確固たる根拠に基づいていることがはっきり示されている。