取材歴59年の記者が見たW杯「裏表」ヒストリー (角川oneテーマ21) の感想
参照データ
タイトル | 取材歴59年の記者が見たW杯「裏表」ヒストリー (角川oneテーマ21) |
発売日 | 2014-05-10 |
製作者 | 牛木 素吉郎 |
販売元 | KADOKAWA / 角川書店 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
著者の牛木氏は1932年生まれ。大学卒業後は新聞社で働き、ワールドカップについて初めて記事を書いたのは1958年の第6回スウェーデン大会のときだという。1970年の第9回メキシコ大会から、(2014年ブラジル含めて)連続12回の現地取材となるそうだ。
日本サッカー殿堂掲額者に選ばれた牛木氏の功績はこうした「記者」の範疇を超える。プロフィールを見れば「読売サッカークラブ」の設立も手掛けたとされている。
内容については、ワールドカップの歴史を紐解く前半部と著者自身の体験に基づき現地のあれこれを描いた後半部に分けられる。しかし、前半部においても著者だからこそ知り得るような情報も明かされる。日本サッカー協会に寄贈されたFIFA会長ジュール・リメの回想録が倉庫の本棚に眠ったまま、10年間誰もページを開かなかったというエピソードは、ここまで拡大した現在とはまったく違う当時の姿がしのばれる。
日本サッカーの生き字引と呼んで差し支えない著者の記録である。高く評価したい。
日本サッカー殿堂掲額者に選ばれた牛木氏の功績はこうした「記者」の範疇を超える。プロフィールを見れば「読売サッカークラブ」の設立も手掛けたとされている。
内容については、ワールドカップの歴史を紐解く前半部と著者自身の体験に基づき現地のあれこれを描いた後半部に分けられる。しかし、前半部においても著者だからこそ知り得るような情報も明かされる。日本サッカー協会に寄贈されたFIFA会長ジュール・リメの回想録が倉庫の本棚に眠ったまま、10年間誰もページを開かなかったというエピソードは、ここまで拡大した現在とはまったく違う当時の姿がしのばれる。
日本サッカーの生き字引と呼んで差し支えない著者の記録である。高く評価したい。