清冽―詩人茨木のり子の肖像 の感想

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参照データ

タイトル清冽―詩人茨木のり子の肖像
発売日販売日未定
製作者後藤 正治
販売元中央公論新社
JANコード9784120040962
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 詩論

購入者の感想

詩を目にするたびに、
いつも「どきっ」とさせられっぱなしだけど、
本当のところ、どんな人だったのか。
それが知りたくて、この本を読んだ。

まあ、その答えは、
すでにタイトル『清冽』からも
充分にわかることではあったが、
読み始めてから、最後まで、やめられなかった。

戦争の前、最中に生まれた人たちは、
概して、生き方に筋の通った人が多いと思う。
それでも、評伝で「清冽」と言わしめるのは、
やはり、茨木のり子の作品のなかに
映り込んでいる人柄、人格が、そう言わせているのだろう。

詩人である以外は、
ふつうの生活者であった、ということだが、
この「ふつう」であることが困難になってきているのが、
現代だとおもう。
だけど、みんな「ふつう」でありたいと思っているから、
茨木のり子の詩に感激したり、
その足跡をたどったりするのだろう。

それにしても、
これまであげられているレビューで、
よい悪いではなく、茨木のり子の詩を読んだことのない方が
けっこうこの本を読まれているのだ、ということに驚いた。
そして、著者には、多くのファンがついていることを改めて確認した。
もっと、茨木のり子が読まれてほしいとおもう。
(えらそうですが)

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