継体天皇と朝鮮半島の謎 の感想
参照データ
タイトル | 継体天皇と朝鮮半島の謎 |
発売日 | 2014-01-31 |
製作者 | 水谷千秋 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
学者によっては、継体天皇は、従来の皇統と断絶しているのではないかという説もある。
皇統から遠く離れた、応神天皇5世の孫である人物がなぜ天皇になれたのか。
本書では、継体天皇の出身地である近江と越の国周辺の豪族の盛衰、継体天皇との姻戚関係などを追い、琵琶湖周辺の古墳の被葬者を考えつつ継体天皇のルーツを探っている。
さらに、列島各地の古墳から出土する捩じり環頭太刀、広帯二山式冠を継体天皇が各地の豪族に送った威信財と見て、継体天皇への支持範囲を探っていく。
そして、本題の継体天皇と朝鮮半島との繋がりだが、秦氏を中心とした朝鮮半島からの渡来人との関係、百済文化の影響、
とくに五経博士がもたらした日本文化への影響などを、埋蔵物などの物証や古事記、日本書紀などから推量される傍証などをもとに解き明かしていく。
スケールの大きい謎解きの様で、考古学ファンにはたまらない。
最後の章に近づくにつれて、推量が多くなり、まだまだ未解明のことが多いのが残念だ。
それだけに、これからの遺物の発見や、研究成果によって解明される部分も多いということなのだ。
考古学ファンにとっては、結論がはっきりしないほうがいいのかもしれないと感じた。
継体天皇への理解が、また少し深まった。
皇統から遠く離れた、応神天皇5世の孫である人物がなぜ天皇になれたのか。
本書では、継体天皇の出身地である近江と越の国周辺の豪族の盛衰、継体天皇との姻戚関係などを追い、琵琶湖周辺の古墳の被葬者を考えつつ継体天皇のルーツを探っている。
さらに、列島各地の古墳から出土する捩じり環頭太刀、広帯二山式冠を継体天皇が各地の豪族に送った威信財と見て、継体天皇への支持範囲を探っていく。
そして、本題の継体天皇と朝鮮半島との繋がりだが、秦氏を中心とした朝鮮半島からの渡来人との関係、百済文化の影響、
とくに五経博士がもたらした日本文化への影響などを、埋蔵物などの物証や古事記、日本書紀などから推量される傍証などをもとに解き明かしていく。
スケールの大きい謎解きの様で、考古学ファンにはたまらない。
最後の章に近づくにつれて、推量が多くなり、まだまだ未解明のことが多いのが残念だ。
それだけに、これからの遺物の発見や、研究成果によって解明される部分も多いということなのだ。
考古学ファンにとっては、結論がはっきりしないほうがいいのかもしれないと感じた。
継体天皇への理解が、また少し深まった。