新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO) の感想
参照データ
タイトル | 新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ニッコロ マキアヴェリ |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784122040120 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
マキアヴェリの「君主論」といえば、いわゆる権謀術数主義として、目的のためには手段を選ばない非道徳的な主張がイメージされるが、それが曲解に過ぎないということは、実際に読んでみれば明らかである。
「君主は、民衆を味方につけなければならない」
「君主は、けちだという評判など、少しも気にかけてはならない」
「だれからりっぱな進言を得たとしても、よい意見は君主の思慮から生まれるものでなければならない」
といったような主張について、理路整然とした場合分けに基づき、具体例とともに、明快な論拠が示されている。これは、現代の為政者や、企業のマネジメント層にも、そのまま当てはまるであろう「上に立つ者」のあるべき論なのである。
具体例は、当時のイタリアのものが多いため!、なかなかぴんと来ないが、詳細な訳注により、おおよそのことは理解できる。古典としては、きわめて馴染みやすい部類と言えよう。
約250ページの本であるが、本文は約150ページであり、残り約100ページを占める訳注と解説が充実している。また、和訳も非常に読みやすい(おそらく「君主論」の和訳としては一番読みやすい)。お薦めの一冊である。
「君主は、民衆を味方につけなければならない」
「君主は、けちだという評判など、少しも気にかけてはならない」
「だれからりっぱな進言を得たとしても、よい意見は君主の思慮から生まれるものでなければならない」
といったような主張について、理路整然とした場合分けに基づき、具体例とともに、明快な論拠が示されている。これは、現代の為政者や、企業のマネジメント層にも、そのまま当てはまるであろう「上に立つ者」のあるべき論なのである。
具体例は、当時のイタリアのものが多いため!、なかなかぴんと来ないが、詳細な訳注により、おおよそのことは理解できる。古典としては、きわめて馴染みやすい部類と言えよう。
約250ページの本であるが、本文は約150ページであり、残り約100ページを占める訳注と解説が充実している。また、和訳も非常に読みやすい(おそらく「君主論」の和訳としては一番読みやすい)。お薦めの一冊である。