人身御供と人柱 の感想
参照データ
タイトル | 人身御供と人柱 |
発売日 | 2012-10-05 |
製作者 | 喜田 貞吉 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 民間信仰・俗信 |
購入者の感想
先日、「人柱の話(南方熊楠著)」を読んだのだが、動機は「人柱」という変わったテーマだったからです。
そんな折、キンドル・ペーパーホワイトのバージョンアップがあり、書籍内の気になる言葉を指でなぞるだけで、キンドルストアの同じ言葉が使われている本を検索できるようになったというので、「人柱」で検索し発見したのが、本作品です。
作品名はおろか、著者もまったく知らず、この機能を試してみようという、気まぐれが起きなければ、出会えなかった一冊です。
冒頭、「宮城二重櫓の下から白骨や古銭が出た」とあるので、宮城県内の城のことかと思ったら、「きゅうじょう」と読み、現在の皇居にあたる言葉とのこと。
つまり「旧江戸城二重櫓」のことで、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊し、その改修工事の最中に、古銭とともに人骨16体が発見され、「人柱の物的証拠か」と大騒ぎになったとか。
本作品は、この件に触発されたもので、発表は1925年(大正14年)となっています。
感想は、どうしても「人柱の話」との比較になってしまうのですが、あちらが、膨大な量の伝承の紹介に多くが費やされているのに対し、こちらは「分析」に力点が置かれています。
題名のもうひとつの単語、「人身御供」をキーワードに、その風習の歴史的特色から、「人柱」が実在であったという結論を導き出していきます。
南方熊楠の「人柱の話」を面白いと思った方は、是非。
紙の本で10ページ程度なので、読んで損はないでしょう。
そんな折、キンドル・ペーパーホワイトのバージョンアップがあり、書籍内の気になる言葉を指でなぞるだけで、キンドルストアの同じ言葉が使われている本を検索できるようになったというので、「人柱」で検索し発見したのが、本作品です。
作品名はおろか、著者もまったく知らず、この機能を試してみようという、気まぐれが起きなければ、出会えなかった一冊です。
冒頭、「宮城二重櫓の下から白骨や古銭が出た」とあるので、宮城県内の城のことかと思ったら、「きゅうじょう」と読み、現在の皇居にあたる言葉とのこと。
つまり「旧江戸城二重櫓」のことで、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊し、その改修工事の最中に、古銭とともに人骨16体が発見され、「人柱の物的証拠か」と大騒ぎになったとか。
本作品は、この件に触発されたもので、発表は1925年(大正14年)となっています。
感想は、どうしても「人柱の話」との比較になってしまうのですが、あちらが、膨大な量の伝承の紹介に多くが費やされているのに対し、こちらは「分析」に力点が置かれています。
題名のもうひとつの単語、「人身御供」をキーワードに、その風習の歴史的特色から、「人柱」が実在であったという結論を導き出していきます。
南方熊楠の「人柱の話」を面白いと思った方は、是非。
紙の本で10ページ程度なので、読んで損はないでしょう。