ギースベルト:ギースベルト アルト・リコーダー教本 の感想

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参照データ

タイトルギースベルト:ギースベルト アルト・リコーダー教本
発売日販売日未定
製作者F・J・ギースベルト
販売元日本ショット
JANコード9784890661015
カテゴリジャンル別 » 楽譜・スコア・音楽書 » クラシック » その他

購入者の感想

1 すばらしい教則本です。プロ奏者の多くの人が昔この教則本で練習したようです。練習曲はルネサンス、バロック時代のヨーロッパの民謡が多いので日本人にはなじみが少ないと思われますが、良い曲ばかりで中身は濃く、バロック好きにはたまりません。日本の童謡や昔の文部省唱歌などを吹きたいと思っている人には合わないと思います。
2 練習曲は、すべてデュエットになっており、先生と生徒が合わせながら練習することを想定していると思われます。それぞれの練習曲をどのように演奏するかはこれから練習しようとしている生徒には分からず、音符だけに頼って練習してから先生に教えてもらうと「ええっ、そんな吹き方をするの!」と目を開かされることが度々です。したがって、原則的には先生について練習するのに最適な教則本であって、独習はかなり難しいと思います。
3 巻末にある15の独奏曲はすべてすばらしいものです。その内の約半分は監修者である花岡和生氏のCD「クヴァンツの無伴奏小品集」に入っています。これがまた泣かせます。

 現在リコーダーといえば小学校で使うソプラノリコーダーが良く知られているが、実はルネサンスからバロックにかけてのリコーダー曲はほとんどがアルトリコーダーのために書かれている。アルトリコーダーは落ち着いた柔らかい音がするので好まれたが、リコーダー自体がフラウト・トラヴェルソに変わられて一旦廃れた後、20世紀にドイツでC管のソプラノリコーダーが教育用楽器として使われるようになったのだ。

 このような理由があるためか、日本で出版されているアルトリコーダーの教本は中学校で学習する時に使う学生向けのもの(および指導書)は見かけるが、それ以外ではあまり多くないのが現状だ。さらにその数少ないものを見比べていくと、この本が一歩秀でていると思われる。特に通常2オクターブ1音の音域で記載される運指表が2オクターブ5音まで拡大されていることと、段階に応じた練習用の楽譜が多く盛り込まれていることは大きい。

 構成は実際の練習に即して、基礎から徐々にステップアップしていくようになっている。しかし項目に合わせてさらに高度なものと結び付けている部分もあり、初級者から上級者まで幅広く使えるだろう。なお、一部に現在のバロック式リコーダーには当てはまらない記述もあるが、それらは監修者によって既に指摘され、丁寧な解説とともに修正されている。

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