カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン―神の食べ物の不思議 の感想

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参照データ

タイトルカカオとチョコレートのサイエンス・ロマン―神の食べ物の不思議
発売日販売日未定
製作者佐藤 清隆
販売元幸書房
JANコード9784782103579
カテゴリノンフィクション » 科学 » 食品・栄養学 » 食品科学

購入者の感想

これはすごい本である!!
 あのチョコレートに、こんなにたくさんの面白い話があるというのは驚きで、まるで推理小説を読むように、次々と意外な話が出てくる。
 小さなカカオの花に虫がやってきて授粉するけれども、それが難しいこと。他の花の花粉を運んできた虫をひきつけるために、独特の形をしたカカオの花がすべて下を向いていること。チョコレートの故郷では気温が高過ぎて、我々が食べているような固めたチョコレートができないこと。それは、豆の発芽のエネルギ
ーになるココアバターという油が固まると、豆が育たないからであること。しかも、そういう性質があるからこそ、チョコレートを口に入れたらスーッと融けるのだということ、などなど。これらは、普通にはほとんど知られていない。
 この本では、多くの難しいサイエンスの話が、大変わかりやすく書かれている。たとえば、カカオ豆の発酵が日本酒やワインと比較して書かれているので身近に感じられるし、ミルクチョコレートの香りが食べた直後と、しばらくあとで変わってくる理由もわかりやすい。
 口絵写真もきれいであるが、本の中に使われている写真も含めて、初めて見るものばかりである。一番の驚きは、サルがカカオ豆の入っているポッドを持っている壷の絵と、芸術品のようなチョコレートの彫刻である。
 この本では、チョコレートを縦糸にして、横糸として、関連する世界の歴史や文化が縦横無尽に折りたたまれている。これだけ内容が盛りだくさんでありながら専門書に比べて格段に低価格である。チョコが大好きな人にとって、手放せない一冊である。

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幸書房から発売された佐藤 清隆のカカオとチョコレートのサイエンス・ロマン―神の食べ物の不思議(JAN:9784782103579)の感想と評価
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