ものがたりの余白 エンデが最後に話したこと (岩波現代文庫) の感想

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参照データ

タイトルものがたりの余白 エンデが最後に話したこと (岩波現代文庫)
発売日販売日未定
製作者ミヒャエル・エンデ
販売元岩波書店
JANコード9784006021566
カテゴリ文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » ドイツ文学

購入者の感想

『モモ』や『はてしない物語』で、ファンタジーに夢中になり、
エンデの世界はいつでもかえることのできる心の世界と思う大人、
そしてエンデのファンタジーに魅了されはじめた子どもにも読んでほしいと思いました。

エンデの厳しさとあたたかさが伝わる言葉の数々に、
ファンタジーの裏側もみえました。

ぜひ、ご一読を。

死後に編まれた本(特に、この本のようにインタビュー集となると)というのは、独特の意味付けを持ってしまう。
本の中で話している当人が、もうこの世にいないということは一種の感慨を呼び起こすし、そのため一つ一つの言葉が、洞窟の中で話すときのように、何十もの反射をもって、深みのある響きになってしまうように思う。
だから読者に与える影響度となると、普通の本とは比べることができない。
だがそれも、もし本の内容がどうってことないと いうのであれば、たいした意味がないだろう。

この本ではその心配もない。気心の知れた日本人に向かって、エンデはさまざまな重みのある、重要な言葉を語りつづける。「芸術とは挫折からできているのだ」「わたしが書くということは冒険だ。それがどこ私を連れて行くのか、私にもわからない」「作家の課題は新しい神話のなかで人類全体と個人を調和させることだ」…

まるでこれらの言葉が、死後に本になるときの効果を知っていたかのようなすばらしいことばの数々。読んでいると、エンデの深奥の魂に触れたような気分になってくる。

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