イタリア紀行 中 (岩波文庫 赤 406-0) の感想
参照データ
タイトル | イタリア紀行 中 (岩波文庫 赤 406-0) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ゲーテ |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003240601 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日記・書簡 » ドイツ文学 |
購入者の感想
読書家を自認する私も、少々おっくうさも手伝ってか、ゲーテとはここしばらく遠ざかっていたが、ふとしたことからゲーテの「イタリア紀行」を読むことになった。宗教、美術はもとより、植物学はては地質学にも通暁するゲーテのことゆえ、想像通りそれらについてかなりのページをさいてはいるものの、彼の“一生を賭けた”このイタリア旅行記、やはりなかなか素晴らしい。ローマへの途中、遺跡を無断写生していて土地の警官に他国の間諜と間違えられたり(上巻)読みながら思わず吹き出したくなる場面も多々あるし、ナポリからシチリア・パレルモへの船酔いに苦しみながらの4日間の船旅。そして着港地パレルモの美観等々。ぜひ一読を勧めたい書物である。