学力は家庭で伸びる―今すぐ親ができること41 (小学館文庫) の感想

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参照データ

タイトル学力は家庭で伸びる―今すぐ親ができること41 (小学館文庫)
発売日販売日未定
製作者陰山 英男
販売元小学館
JANコード9784094081534
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 生涯教育

購入者の感想

例えば、まだたどたどしく靴ひもを結んでいる子供を見ると、つい手を出してきてしまいました。
それが、極端に言えば「害になっている」ような・・・、つまりその子の「自立」しようとするキッカケを、大人が奪っていたなんて!
う~ん・・・。
よく考えてみれば、確かに、大人だって、それこそ何回も何十回も「経験」「体験」をしたからこそ、できるようになったことだったのですね。
子供に、あせらせないで落ち着いて事に取り組む態度を身につけさせるのは、実はこうした一見些細に見える、日常生活なのかもしれません。
さらに、この著書の素晴らしいところは、そうした靴ひもを自分で結ばせることの必要性について、
「靴ひもを結んでしまうような親は他の場面でも本来、子供本人にさせるべ!きことにまで、手を出してしまっているのだ」
という視点が折に触れて、丁寧に書き添えられているところです。
親は、ただ、靴ひもを自分で結ばせれば良いのではなく、様々な局面で時間に余裕を作り、ゆったりした気持ちで待ちながら、
本人の体験を積ませていくことが大事なのだと、改めて再認識できました。
今、小さなお子さんを育てている親御さんにはもちろん、「早くしなさい」が口癖になってしまっている中学生の親にとっても、
必読の一冊だと思います。
是非、お薦めです!!

陰山 英男氏の教育法の秘訣が書かれている。陰山氏は、読み書きと計算の反復練習の必要性を説き、百ます計算などで有名である。そして、氏の教え子や、氏が校長をする学校が学力を大きく伸ばしている事は事実である。
しかし氏の教育力が反復学習にのみ基づくと誤解している人が多い。百ます計算や音読をやらせていても、思ったほど成果が上げていない教師も多くいる。それは、陰山氏のメソッドの一部だけを使うからである。
陰山は、この本にあるように、極めて地味あるが、重要な教育方法を実践し、保護者に対しても教えたのだと思う。
具体例をあげると、食事のときはテレビを消す。お母さんも『ハリー・ポッター』を読む。出張先から子供に電話をかける。一つ手前のバス停で降りて歩かせる。
たぶん、詳しく説明しなくても、大凡の狙いは分かることである。ただ、このような小さなことが集まって学力は向上する。昔から、優秀な教師はこのようなことを実践してきているだろうが、実績を上げた人が本にまとめると説得力がある。
また、陰山氏は100mの巻き尺で1キロを測るというようなこともやったようだ。だから算数教育でも反復練習の上に、地味な積み重ねをしている。
世の中では、「これだけやれば良い」というような、簡単な方法に飛びついてしまう。そして、陰山氏のメソッドについても、簡単な部分だけを取り出して、それだけで良いと思っている人が多いのではないだろうか。
陰山のメソッドを、この本を基にして、もう一度学ぶべきではないかと思う。
ただし、陰山氏の主張に対して、少しだけ異論がある。私自身、小学生から大学院生まで教えた経験があるが、数学の好きな生徒の中には反復練習が嫌いな人も多い。やりすぎると算数が嫌いになる可能性がある。

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