これからの日本のために 「シェア」の話をしよう の感想
参照データ
タイトル | これからの日本のために 「シェア」の話をしよう |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 三浦 展 |
販売元 | NHK出版 |
JANコード | 9784140814628 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 消費者問題 |
購入者の感想
三浦さんの本は、話題作「下流社会」以降の殆どが「ラベルだけ貼り替えて」中身は同じです。
例えば、「スタジアムで仲間と群れて”ニッポン”と連呼する若者が増えた」現象から
そういう社会に『下流社会』『無印ニッポン』というラベルを、そういう若者に『シンプル族』というラベルを、
そういう若者の消費を『三低主義』『愛国消費』『シェア消費』というラベルを貼り付けて、本を量産しています。
三浦さんの「ラベルを貼り替えて本を乱造」する評価は、読者の読書経験に左右されるだろう。
本書で初めて三浦さんの本に触れる方は「面白い」と感じるでしょう。
一方、私のように三浦さんの他愚作を既に読んだ者 は
「また、ラベルだけ貼り替えて同じ内容の本を出して儲けようとしてるな」と嫌悪感を覚える。
私はサンデル著『これからの正義の話をしよう』のファンなので、本書のラベルと表紙には、憤りさえ感じる。
でも、三浦さんは「同じ現象(ネタ)をシェア」して、本を量産(乱造)して儲ける才能が高いし、
ラベルのネーミング力も本書を除くと面白いので、ラベルの貼り替えと解っていても、読む気にさせられます。
こういう点を読みとり、読者は自身のビジネスに活用すると良いかもしれない。
(サンデル気取りへの憤りを追記しました)
例えば、「スタジアムで仲間と群れて”ニッポン”と連呼する若者が増えた」現象から
そういう社会に『下流社会』『無印ニッポン』というラベルを、そういう若者に『シンプル族』というラベルを、
そういう若者の消費を『三低主義』『愛国消費』『シェア消費』というラベルを貼り付けて、本を量産しています。
三浦さんの「ラベルを貼り替えて本を乱造」する評価は、読者の読書経験に左右されるだろう。
本書で初めて三浦さんの本に触れる方は「面白い」と感じるでしょう。
一方、私のように三浦さんの他愚作を既に読んだ者 は
「また、ラベルだけ貼り替えて同じ内容の本を出して儲けようとしてるな」と嫌悪感を覚える。
私はサンデル著『これからの正義の話をしよう』のファンなので、本書のラベルと表紙には、憤りさえ感じる。
でも、三浦さんは「同じ現象(ネタ)をシェア」して、本を量産(乱造)して儲ける才能が高いし、
ラベルのネーミング力も本書を除くと面白いので、ラベルの貼り替えと解っていても、読む気にさせられます。
こういう点を読みとり、読者は自身のビジネスに活用すると良いかもしれない。
(サンデル気取りへの憤りを追記しました)
著名アナリスト・三浦展による、シェア型の消費や最新事情についてのレポート。
ビジネス書や新聞でも最近良くシェアについて纏めた本です。
シェア事情について、シェアハウス、車や自転車のレンタル、ワークシェアリング
等々、現状を知るには最適かも。でも、中古を買うことも時間差のシェアって。。。
なんか、なんでもかんでもシェアにするのはかなり違和感を感じてしまいました。
更に本書の中で、気になる点が2点。
一つは、本書の中で度々(全体の5分の一くらい?)出てくる著者の会社で行った、
未婚女性への世論調査の詳細がまったく語られていないこと。調査方法、調査内容、
母集団、人数、有効回答率が明確でないので、それを元にして語っても、その信憑
性に怪しさを感じてしまいました。
もう一点は、論拠が不明瞭なことが多いこと。例えば、シェアハウスが広まってい
ることについて「もちろん経済的な理由でシェアハウスを選ぶ人はいるが、もっと
大事なことがある」として、シェアハウスを運営する会社が語るポジティブなイメ
ージを根拠に経済的な理由は小さいと主張します。でも、自分の世論調査結果見て
も年収の違いが明らかなのに。。。データから語るというより、語りたいデータを
探してくる強引さが目に付きます。
著者の本は初めて読みましたが、世論調査を見ながらさも時代をリードしているよ
うに見せかける政治家のような、鼻の効く小者を連想しました。本書は、新しい時
代の予測というより、後追いで見つけた切り口を元に手早く現状を纏めた即席レポート
です。
ビジネス書や新聞でも最近良くシェアについて纏めた本です。
シェア事情について、シェアハウス、車や自転車のレンタル、ワークシェアリング
等々、現状を知るには最適かも。でも、中古を買うことも時間差のシェアって。。。
なんか、なんでもかんでもシェアにするのはかなり違和感を感じてしまいました。
更に本書の中で、気になる点が2点。
一つは、本書の中で度々(全体の5分の一くらい?)出てくる著者の会社で行った、
未婚女性への世論調査の詳細がまったく語られていないこと。調査方法、調査内容、
母集団、人数、有効回答率が明確でないので、それを元にして語っても、その信憑
性に怪しさを感じてしまいました。
もう一点は、論拠が不明瞭なことが多いこと。例えば、シェアハウスが広まってい
ることについて「もちろん経済的な理由でシェアハウスを選ぶ人はいるが、もっと
大事なことがある」として、シェアハウスを運営する会社が語るポジティブなイメ
ージを根拠に経済的な理由は小さいと主張します。でも、自分の世論調査結果見て
も年収の違いが明らかなのに。。。データから語るというより、語りたいデータを
探してくる強引さが目に付きます。
著者の本は初めて読みましたが、世論調査を見ながらさも時代をリードしているよ
うに見せかける政治家のような、鼻の効く小者を連想しました。本書は、新しい時
代の予測というより、後追いで見つけた切り口を元に手早く現状を纏めた即席レポート
です。