嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書) の感想

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参照データ

タイトル嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書)
発売日販売日未定
製作者倉山 満
販売元扶桑社
JANコード9784594068301
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

昔どっかで劉邦の話を読んで、なんで功臣であった韓信を処刑したのか理解できなかったが、こういうことかと。
中国の歴史はワンパターンで周期的。
国土や国民から成る近代国家を理解できず、内政的には治安維持、対外的には対話能力のある唯一の政府、「自国民を何が何でも守る」という「主権」の概念、対等な国家関係といったものが理解できない。
中国の近代史を見るポイントは①中国は清朝末期に於いても中華民国建国後に於いても地方結社の争いばかりで上記の意味での主権の概念を持っていない「無主、無法」の国であった。
ひしがた
②孫文にせよ蒋介石にせよ、中国では内側の争いのために外に敵を作り、目を背けさせる。
これ自体はよく知られているが、その上彼らには絶対の信念や国のためと言った考えはない。
私欲のためにあっさりと変節し、昨日の恩人を利用する
。③原敬や幣原喜重郎は重度の媚米であり、その裏返しとして「のみ」で日中友好、アジア主義を唱える者もいた。
④紙の戦争、プロパガンダを多用するが質は意外と低い。
⑤第二次世界大戦の勝者、ソ連のスターリンから工業地帯満州を奪い取った毛沢東。
中国の近代史がわかりづらいと感じるのは、彼の国が近代国家でないのと、私欲のためなら信念や思想と言ったものは邪魔だ、と考え、行動に一貫性が無いから。
昨日と真逆の事を言うのは当たり前、むしろどこかへ向けたスローガンなどを出したら、別の目的のための手段であると見るべきだろう。
まぁ、これはこの国に限らないが。
今の中国はこの本で紹介されてるサイクルの6段階め、100年前と同じで十数年したら今の体制はひっくり返ってると思うが、政権は変わっても民族は同じである。
ならば備えは一つ、本書や他の本をよく読み、歴史を知ることだ

嘘だらけの日米近現代史を楽しく読んだので
本書も楽しみにしていた。書店で見つけてすぐに購入した。
前著同様語り口がわかりやすく、最後まで一気に読める。

まず、中国経済の崩壊が近いうちにあるのではないか、と考えられつつある昨今
近現代史という観点からざっと彼の国を眺めてみるのは有用であり時宜に適った出版といえる。

そして本書は中国が未だ「前」近代における混沌とした権力闘争の構図の中で生きており
到底近代国家とはいえない「国家」であることを白日の下に晒していくものとなっている。

すなわち共産党一党支配が続く中国に法の支配などあるはずもなく
まともな国家だと考えるから判断を間違えるのであって
「中国は近代国家ではありません!」
という認識を大前提として考える必要があるのだ、ということを痛快な語り口で綴っていく一冊である。

チャンネル桜等で著者になじみのある読者なら
クララ節を大いに楽しめるものとなっているのはもちろんであり
面白くてためになるため多くの人におすすめできる。

倉山先生、帝国憲法の本も早く出していただけませんか!(笑)

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