オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史: 2 ケネディと世界存亡の危機 の感想

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タイトルオリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史: 2 ケネディと世界存亡の危機
発売日販売日未定
製作者オリバー・ストーン
販売元早川書房
JANコード9784152093721
カテゴリジャンル別 » 歴史・地理 » 世界史 » アメリカ史

購入者の感想

オリバー・ストーンの、アメリカを愛するがゆえの激しいアメリカ批判バイアスは、ブレることがありません。
第二次世界大戦の勝利へアメリカが果たした役割と原爆投下の正当性に、真っ向から疑問を投じた前巻。
引き続き、冷戦の始まりからケネディ政権下でのキューバ危機を経てニクソン大統領辞任までの、"アメリカの真の姿"を問う本巻も、読みごたえじゅうぶん。

本書の内容は、大きく三つに分かれます。
 1:第二次世界大戦終了直後から、冷戦構造完成まで
 2:キューバ危機を前後としたケネディ政権の施策
 3:ケネディ後のジョンソン・ニクソン政権下での主にヴェトナム戦争の経緯
タイトルにもなっているケネディに3分の1が割かれているのは、それだけ著者が重きを置いているということですね。

キューバ危機を語るため、危機の頂点に至るまでの過程として、冷戦の開始から説明されており、とても分かりやすく、深く理解できます。
唯一の核保有国だったアメリカが、すぐにソ連の核におびえるようになり、同時に核の脅威を利用して軍事力を増強させてゆく。
思惑どおりにもなれば、誤算もあり。
野心もあれば、良心もあり。
その積み重ねの頂点がキューバ危機、という流れです。

ケネディとキューバ危機と言えば・・・。
米ソが全面核戦争直前まで対峙した史上類を見ない難局。
ケネディは、部下たちに『

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