謎解き・海洋と大気の物理―地球規模でおきる「流れ」のしくみ (ブルーバックス) の感想

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参照データ

タイトル謎解き・海洋と大気の物理―地球規模でおきる「流れ」のしくみ (ブルーバックス)
発売日販売日未定
製作者保坂 直紀
販売元講談社
JANコード9784062574143
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 地球科学

購入者の感想

数式をあまり使わずに図を中心にコリオリ力とかを説明している。コリオリ力は直感的に分かりにくいので、そのあたりを苦心されている様子はわかるが、あまりに書き方がまどろっこしい。
数式を用いないで説明するのは、紙面では無理がありすぎる。高校の地学の実験でも混乱する人が多いので、シンプルに式で説明して、図でこういう風になるって説明した
方が分かりやすかったように感じた。あと、話のトピックが行ったり来たりするので、高校生あたりが読むには難しすぎる。
所々、記述も間違っているところも見受けられる。大気や海洋の物理に関して記述されている本を読むなら、OPEN UniversityのOcean circulation 2nd Edをオススメする。

 日常生活の感覚では、人は平面世界に住んでいると思っているけれど、実際は回転する球面上にあり、大気と海洋の織りなす自然現象に出会います。常識からするとそれらは奇妙な振る舞いをします。日常的な温度範囲で気体・液体・固体と状態変化し、4℃で密度が最大になる不思議な物質H2Oにも満たされた地球の面白さを、本当に懇切に解説されています。エルニーニョ、黒潮、深層循環、気候変動のことが成る程と思えるようになります(各種波動、地衡流調節の懇切な説明もあれば一層良かったのですが、欲張りすぎになります。続刊も期待します)。
 保坂さんは、海洋物理学の研究者になる直前に読売新聞社の記者になられたようです。記者をやりながら本書をまとめることは大変だったでしょうが、素晴らしい本が生まれました。
 現在、オーバードクターで研究職につけない人が多くいますが、その中に記者の適性もある人は多いはずです。発想を変えると科学記者の人材の宝庫です。日本は科学技術立国として生きるしかないことを考えると、多くの優れた科学記者が活躍するようになれば日本の未来は好転すると思いました。

ブルーバックスの物理というのは、この本も含めて、わかりやすくあまり数式などを使わずにしかし、じっくり読めば、大変な分だけある程度はしっかり学べるというよさが共通してあると思う。

この本はまさに、そのよいところをあらわした本だった。

コリオリの力など、大学の教養で学んだときには数式をいじくっただけで、何のことやら皆目イメージがわかなかったのだが、この本では、数式は使わないものの、イメージ、原理というものをしっかり学ぶことができた。他の内容でも同じである。

また、この本は、手抜きというのが少なく、ブルーバックスの物理の中では、学びながらじっくり読みすすめていくのがとても大変だった。しかし、その分、学ぶことも多く、大変勉強になった。専門として学ばないなら、教科書というか入門書としてもいいのではないかと思う。

何で高気圧だと晴れるのかなどの気象や、エルニーショってなんだの海洋のこと、なんで、季節風が発生するのかなど大気のことは、私たちの身のまわりのことに関係してくることだが、中学から大学まであまりしっかり学ばない(私は少なくとも学ばなかった)。その意味で、分野としても重要だと思うし、この本は専門外の人がそのことについて学ぶ本として、ちょっと大変だが最適だと思う。

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