亡国の安保政策――安倍政権と「積極的平和主義」の罠 の感想

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タイトル亡国の安保政策――安倍政権と「積極的平和主義」の罠
発売日販売日未定
製作者柳澤 協二
販売元岩波書店
JANコード9784000247863
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

 集団的自衛権とは、米国が攻撃を受けた場合に、日本は攻撃を受けていないのに、アメリカといっしょに戦争すること。
 安倍首相のお友達を集めた私的懇談会『安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会』(安保法制懇)は、集団的自衛権が必要となる事例をあげ、憲法改正では間に合わないから、憲法解釈の変更が必要という。中国、北朝鮮の脅威を煽り、脅威を利用している。
 柳沢協二氏は、東大法学部卒業後、防衛庁(現防衛省)に入り、小泉・第1次安倍・麻生内閣の安全保障担当の官房副長官補として官邸に詰めていた。安全保障に関する豊富な経験と知見に基づき安保法制懇の事例を詳細に分析。
 事例の中に『米国に向かうミサイルの迎撃』がある。素人の僕は、北朝鮮のミサイルは日本の上空を飛んでいくとばかり思っていたが違う。米国本土に向かうミサイルは北極圏を飛んでいく。地球儀を見ればすぐわかる。北極圏を飛んで日本からどんどん離れていくから、日本周辺から速度も高度も劣る迎撃ミサイルで撃ち落とすことは技術的に不可能。大陸間弾道ミサイルは、人工衛星と同じロケットで打ち上げるから高度も速度も迎撃ミサイルとは全然違うことを素人は知らない。
 一事が万事で、もっともらしく挙げた事例は、すべて“机上の空論”にすぎないことを具体的に分析。
 安保法制懇は、歯止めとして『放置すれば日本の安全に大きな影響が出る場合』などと言い出した。これらの『歯止め』にも的確な分析をしている。日本の安全保障について基本的視座を提供してくれるすぐれもの。
 日本にとって最大の“脅威”は安倍政権であることがよくわかる安全保障の第一人者による総合的、具体的な分析の書。

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