石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する (一般書) の感想

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参照データ

タイトル石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する (一般書)
発売日販売日未定
製作者池上 正樹
販売元ポプラ社
JANコード9784591137062
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

数ヶ月前、不調に終わった第三者事故検証委員会を受け遺族が提訴に踏み切るという報道を目にした。
これと前後し、第三者事故検証委員であった首藤伸夫氏へ日本学士院賞が授与されたという報道も目にした。
津波情報を数値化するという崇高な業績に対しての褒賞であり、素晴らしいことである。
ただ事故検証委員会の提言が、恐縮ながら私には歯痒い。

失敗学の畑野洋太郎氏は、2006年頃のTV番組で「失敗は伝わらない」という話をされていたそうだ。
公正であろうとするが故に、中立であろうとするが故に白黒つけられないのでは教訓を得られないのではないか。
 
座礁し沈没したセウォル号の乗客である高校生が動画撮影した船内の様子が、近日、報道されている。
動かないで、じっとしていれば安全といった船内放送が何度も録音されている。恐怖に耐え、従順に待っている光景はあまりに切ない。
高校生であってもそうなのであり、翻りグランドでじっと待つよう命ぜられた小学生の姿も目に浮かぶようだ。

ヒューマンエラーなどといいった類いの一言で済ませてはいけない、そう強く思う。

第三者委員会への世間の期待は大きい。しかし、その実態は?委員は専門家であれば本当に公平・中立なのか?調査や検証は、いったい、何のため、誰のためなのか? 5700万円もの血税を注ぎ込んだ石巻市立小学校「事故検証委員会」の検証の中身は遺族やジャーナリストの調査を超えるものだったのか?大川小の問題だけでなく、すべての学校事故事件の第三者調査委員会、検証委員会に通じる問題。丁寧な取材とぶれない視点で、検証委員会を検証する。

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