ワールド・フィギュアスケート 60 の感想

浅田真央選手の表紙が大変美しいために、思わず手にとってしまう一冊。発売後早い段階でアマゾンの在庫がなくなり、書店でやっと見つけました。扱っているのは６月下旬から７月上旬までのアイスショーが中心。取り上げられているアイスショーがTHE ICE, ファンタジー・オン・アイス、ドリーム・オン・アイスで、インタビューが、高橋選手、羽生選手、欄日エール、ジョニー・ウィアー選手、プルシェンコ選手で、対談がAIx安藤選手、ウイルソンxオーサー、他に若手がランビエールに指導を受けたジュニア合宿の構成。高橋選手のインタビューは長く、写真ページも多いので、特に高橋ファンにはお勧めだし、人気の男子選手、プロは揃っているので、男子フィギュアスケートに興味がある女性ファンなら購入する価値があると思う。
　男性のファンとしては、この構成に少し物足りなさを感じるところで、浅田選手も表紙以外には、目次（フィナーレのはっぴ写真）、バトルとのペア写真、新エキシの写真は一ページ大の写真だが、新SPの写真は４分の１で名古屋公演のもののみ、あとは小さな女子演舞の写真で、記事もEXに関してが中心。取材不足が残念な点で、ライターが大阪公演のひとつしか見ていないので、大阪公演の別の日に撮影されたヘルナンデスのエキシや最初のページのソトニコワのバタフライのエキシの写真との関連がわからず、浅田選手のSPについても浅田選手のコメントとして、さらりとトリプルアクセルのことなどが短く述べられているだけ（大阪公演の青衣装の写真は期待していたのだが）。このあたりはテレビ放送でも補完できたはずでもう少し詳しい記事があっても良かったと思う。また７月中旬に行われ、それなりに話題を集めたプリンスアイスワールド東京公演については、全く記事がない。今のところ唯一のフィギュアスケートの定期刊行の専門誌であるだけに、国内の大きなイベントは少しでも取材して掲載すべきと思う。