文藝春秋SPECIAL 2014年夏号 [雑誌] の感想

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参照データ

タイトル文藝春秋SPECIAL 2014年夏号 [雑誌]
発売日2014-05-27
販売元文藝春秋
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カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

最近問題になっている諸問題に、多くの人々の意見を読むことが出来、それもそれぞれ簡潔に、要領よく数ページにまとめて書かれているのが
読みやすく、又ポイントの在り方がハッキリしていて、読者としては、自分の考えを整理するのに、都合の良い編集でした。

一人の人が書いたものだと、その意見以外のものを読まなければならず、時間的にも、余裕が無い場合は、一寸面倒になり事がありますが、この企画はその点を確り抑えて、数多くの意見を、あるいは、考え方を提示して貰えているので、短時間に多くの意見を、整理するためには、とても参考になるものと考えます。

日本とナショナリズムをテーマにして、多くの人の意見を掲載した本。タイトルだけだとちょっと右よりな内容に思えるし、確かに保守的な意見は多く掲載されているのだが、その一方で、韓国人や外国人特派員など正反対の意見や、韓国のサッカーのサポータや中国の反日活動家のインタビューなども登場する。また、保守系の人たちでも、それぞれ違う意見を持っていることもわかる。文化的な話も重視されており、武士道、料理、アニメ、スポーツといった、政治や経済とは直接関係のない人たちも登場する。総勢48名。本書の冒頭部分に、「この雑誌は、正解を求めません(中略)正反対の意見でも、読むに足るものならどちらも掲載します。正解はみなさんの頭の中で考えてほしいのです」とあるのだが、確かにそのような内容になっている。いくつか紹介しておく。

・内田樹(思想家):「愛国とは面倒で報われない仕事である」「愛国的熱狂とは無縁の、もの静かな『痩我慢』こそ好ましいナショナリズムのかたちではないか」。
・趙世暎(韓国東西大学校特任教授):「ある意味今の日韓関係の管理が以前に比べて難しいのは、表で言っているのはただの建前ではなくて本音であるという所にあるのかもしれない」。
・古田博司(筑波大学教授):「結局、日本におけるアジア主義はだめなんです。日本人が片思いをしていても、相手側にはそんな気持ちは少しもない」。
・竹嶋渉(ジャーナリスト):「意味のない交流行事よりも、韓国の反日言説や日本侮辱に対してきちんと声をあげることができる日本の青少年を育成することが急務であろう」。
・富坂聰(ジャーナリスト):「歴史問題はイシューにすればするほど日本にとって不利となるテーマだということを忘れてはならない」。
・ケビンメア(安全保障外交政治評論家):「戦後レジームからの脱却と聞いて私が考えるのは、普通の国に『戻る』のではなく、普通の国に『なる』ということです」。
・石破茂(衆議院議員・自由民主党幹事長):「集団的自衛権をナショナリズムと結びつけるのは『国連憲章』をきちんと理解していない証拠です」。

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