ビッグ・ドライバー (文春文庫) の感想
参照データ
タイトル | ビッグ・ドライバー (文春文庫) |
発売日 | 2013-04-10 |
製作者 | スティーヴン キング |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167812188 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
本書では、中短篇5編を含む、原著「Full Dark, No Stars」 から「Big Driver(ビック・ドライバー)」と「A Good Marriage(素晴らしき結婚生活)」の2作品を選んで、翻訳本「ビッグ・ドライバー」としたものである。キング自身も言っているように、ここに(原著)収められた中短篇には容赦がなく、非常に Harsh(過酷、残酷)な話である。特に、レイプされた女性作家の復讐を描いた表題作「ビッグ・ドライバー」のストーリーテリングは原著でも最高であると思う・・・前半、 描写がキツく(Harsh)読んでいくのが辛いほどであり、後半の展開がまたすごいのである。やはりキングの中篇は無駄がなく濃密で面白くHarshである。また、夫が殺人鬼であることに気づく貞淑な妻の恐怖譚「素晴らしき結婚生活」は、どんなに近くにいてどんなに長く連れ添っても、決して分からない部分というのが 誰の心にもある・・・でもそれが見えてしまった時にどうすれば・・・。これだけは最後にかすかな希望が感じられるかも。
キングの細部に亘る生々しさ、ひねった語り・・・確かに”暗く容赦のなき物語“であるが、名人芸による充実の1冊でしょう。
これはファンなら必読でしょう。
☆翻訳書「1922」は原著「Full Dark, No Stars」から『1922』と『Fair Extension』の翻訳を収録したものである。
キングの細部に亘る生々しさ、ひねった語り・・・確かに”暗く容赦のなき物語“であるが、名人芸による充実の1冊でしょう。
これはファンなら必読でしょう。
☆翻訳書「1922」は原著「Full Dark, No Stars」から『1922』と『Fair Extension』の翻訳を収録したものである。