保守の心得 (扶桑社新書) の感想

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参照データ

タイトル保守の心得 (扶桑社新書)
発売日販売日未定
製作者倉山 満
販売元扶桑社
JANコード9784594070038
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

 本書は、消費税増税を巡る政治や言論を見て危機感を抱いた倉山先生が、市井に散らばる民に発した檄文であると思われた。
 本書は、気持ちよくなったり、優越感を覚えられたりするようなものではない。そういう「貧しい愛国心」を満たすものではない。
 本書は、日本の滅び行くこの流れを食い止めるために、保守の心得を示し、受け手に戦後レジーム打破のための行動を求めている。
 本書は、保守系国民がしがちな誤解を指摘し、正しい方向へと導こうとする。

 安倍政権がおかしい。
 安倍政権の肝はアベノミクスだ。
 しかし、これを自ら阻害してしまう消費税増税を止められなかった。
 保守論壇がおかしい。
 安倍総理を支持する割に、消費税増税阻止に不熱心だったし、批判にも不熱心だ。
 憲法論議も深まっていないし、勝算なしに都知事選に出馬もしてしまう。
 保守系国民がおかしい。
 反日勢力をネタにして愚痴をこぼして自分は良心的だと悦に入っている。
 ジャンクな最新情報を無闇に欲する。

 そんなことをしている場合なのか。
 そんなことをしている間にも、日本の滅びは進行する。
 日本は、三島由紀夫が自決した頃には、確定的な滅びへの流れに陥っていた。
 それが「ニュートラル」だ。
 今の日本は日本なのか。
 維新の志士たちや、大空に散華した特攻隊員たちが夢見た日本なのか。
 自国を自分で守るという国民的合意すら形成できず、米国に守ってもらうことを疑問に思わない。
 それどころか、他国に依存することを望んでしまう。
 日本を取り戻すどころか、米軍に占領されたままの体制を望んでしまう。
 そんな国民がひしめき合う国に、独立した主権国家の実質を見出せない。
 独立した主権国家という観点で地球を見るならば、日本は消え去っている。

 形式的には、日本は存続している。
 別に、東大憲法学がでっち上げた八月革命で滅んだわけじゃない。
 建国記念日は8月15日ではなく、今も変わらず2月11日だ。

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