Social Design―社会をちょっとよくするプロジェクトのつくりかた の感想
参照データ
タイトル | Social Design―社会をちょっとよくするプロジェクトのつくりかた |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 並河進 |
販売元 | 木楽舎 |
JANコード | 9784863240582 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 福祉 » 社会福祉 |
購入者の感想
プロダクト・デザインと社会活動・開発援助をリンクさせた事例集としては、例えば、少し古いが「世界を変えるデザイン」(シンシア・スミス)等が代表的である。ただ、本書でいう「デザイン」というのは、企業のビジネスやCSR活動、NGOや国際機関等の非営利活動、一般人のアクション等を具体的な支援に結び付けていく「仕組みづくり」という意味でのそれであり、もっと具体的に言うと「キャンペーンの仕込み方」である。(キャンペーンがきっかけで永続的な試みになった事例も載っている。)
そういう点で、非営利活動でイベント運営や広報を行っているような読者には参考になる本なのだが、本書の扱う国連機関や大手自動車メーカー等を巻き込んだ大手広告代理店ならではの大掛かりな事例がどこまで読者の組織で応用可能なのかという点、さらっと気軽に読み通せる反面、個別事例が深く書かれていないので、各プロジェクトでどのような困難やドラマがあったのか、というような情報がない点で、星は一つ削った。
社会活動に余り興味のない方でも手に取りやすいようなコンパクトな本ではあるんだが、意外に上記のような非営利活動関係者、著者の同業者等が読んだ方が参考になる本なのかもしれない。
そういう点で、非営利活動でイベント運営や広報を行っているような読者には参考になる本なのだが、本書の扱う国連機関や大手自動車メーカー等を巻き込んだ大手広告代理店ならではの大掛かりな事例がどこまで読者の組織で応用可能なのかという点、さらっと気軽に読み通せる反面、個別事例が深く書かれていないので、各プロジェクトでどのような困難やドラマがあったのか、というような情報がない点で、星は一つ削った。
社会活動に余り興味のない方でも手に取りやすいようなコンパクトな本ではあるんだが、意外に上記のような非営利活動関係者、著者の同業者等が読んだ方が参考になる本なのかもしれない。