大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す (幻冬舎新書) の感想
参照データ
タイトル | 大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す (幻冬舎新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 久坂部 羊 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344980044 |
カテゴリ | ジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 病院・医者 |
購入者の感想
ひどすぎるタイトルに幻惑されて「どうせ いいかげんな告発本だろう」と思い、今まで本書を読まなかった。
だが、ふとしたはずみで読んでみてびっくり。とてもバランスのとれた説得力のある本です。
本書に書かれているのは、(a)患者は、大学病院に高度な治療を期待する、しかし、(b)大学病院は、研究、教育、治療の3つの機能があり、むしろ治療の側面より研究の側面の方が強い、研究中心の大学教授の中には治療水準のとても低い人もいる、(c)研究の推進のためには、誰かが「実験台」にならざるを得ない、教育のためには誰かが「練習」の対象にならざるを得ない、など、なかなか普通では言えない、でもホントのことである。
また、医局がかつて果たした機能や、大学病院・派遣先の病院で働く医者の立場や気持ちをわかりやすく記述している。そして、最近の改革によってなぜ医師の偏在が起こり、医療崩壊が危惧されているかもきちんと記述している。
なかなか読ませる、バランス感・説得力のある良書です。2006年11月刊行の本ですが今読んでもとてもためになると思います。
だが、ふとしたはずみで読んでみてびっくり。とてもバランスのとれた説得力のある本です。
本書に書かれているのは、(a)患者は、大学病院に高度な治療を期待する、しかし、(b)大学病院は、研究、教育、治療の3つの機能があり、むしろ治療の側面より研究の側面の方が強い、研究中心の大学教授の中には治療水準のとても低い人もいる、(c)研究の推進のためには、誰かが「実験台」にならざるを得ない、教育のためには誰かが「練習」の対象にならざるを得ない、など、なかなか普通では言えない、でもホントのことである。
また、医局がかつて果たした機能や、大学病院・派遣先の病院で働く医者の立場や気持ちをわかりやすく記述している。そして、最近の改革によってなぜ医師の偏在が起こり、医療崩壊が危惧されているかもきちんと記述している。
なかなか読ませる、バランス感・説得力のある良書です。2006年11月刊行の本ですが今読んでもとてもためになると思います。