新老人の思想 の感想

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参照データ

タイトル新老人の思想
発売日2014-02-05
製作者五木寛之
販売元幻冬舎
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

私は新老人という書名に惹かれて本書を買いましたが,書かれていることは「新老人の思想」ではなく,新老人による災厄でした.レビューの表題は本書149頁の一文から拝借していますので,そのところを引用します.

高齢者は一部の例外的な老人を除いて,いずれはボケる.ボケるという表現が認知能力がおとろえたと上品に言いかえられるようになっても,現実は変わらない.繰り返し書く.私たちは今,未知の暗黒大陸を目前にしている.それは超高齢者大国という未来である.それがどのような姿であるかを,何故か学者もジャーナリストも論じようとしない.要するに明るい未来しか語りたくないのだ.「その国の未来を確かめたいなら,その国の子供たちの姿を見よ」という言葉が大声で叫ばれた時代があった.今は逆だと思う.その国を占いたければ,その国の老人たちの姿を赤裸々にみつめることだ.

現在,人口のピークは63歳であるらしい(147頁).ならば,10年後にはこれが73歳,20年後には83歳がそれぞれ最大人口になります.戦後生まれの団塊世代が超高齢になったとき,この国は超高齢者大国です.で,人間は80歳代で1/3がボケ,90歳代で半分が,100代で9割がボケるされていますから,遠からず日本はボケ大国になる !!! --- . 未知の,未経験の世界です.しかし,五木寛之さん指摘のように誰一人,この問題を提議し,世論を喚起しようとする人はいません.この予測が誤りであれば,安心しますが,私はあまりにも自明に思えます.

私は既に後期高齢者です.歳並に元気ですが,死は近くにいる友人のつもりで毎日生きています.死は甘受します.ガンももちろん受けます.でも,ボケだけは何としても避けたいと,願っています.で,これから書くことは突飛なことです.ヒューマニズムに反することでしょうが,それを承知で前から考えていたことを書きます.

昔は老人は裏山に捨てられました(楢山節考

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