Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus) の感想

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タイトルWebを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)
発売日販売日未定
製作者山本 陽平
販売元技術評論社
JANコード9784774142043
カテゴリ »  » ジャンル別 » コンピュータ・IT

購入者の感想

Webシステムの実装に必要な基本知識をまとめて解説した本。REST(Representational State Transfer), URI, HTTP, JSON, JSONとクロスドメイン通信, RDF(Resource Description Framework)とmicroformats, Atom, OpenSearch, AtomPub, リソース設計のポイント、といったことが書かれてある。なぜSOAPからRESTになってきたのか、というような歴史的な経緯も最初に触れられている。

適時HTMLヘッダの例やサーバからの応答メッセージの例が掲載されていて、具体的に確認できる。MIMEのタイプなどは一覧で示してある。また、Webサービスの設計においては、WebDAVのLOCK/UNLOCKメソッドを使う方法やLOCK相当の機能をWebサービスに組み込む方法などが解説されている。競合が発生したときだけ対処するために条件付きPUTを使う「楽観的ロック」についても説明されている。付録のステータスコード一覧やHTTPヘッダ一覧も、わかりやすくまとめられていて実用的なリファレンスになっている。

全体的にWebを支える技術が適切かつ具体的にまとめられていて、なかなか良い本だった。ただ、認証方式の解説でとりあげられているのがBasic認証とDigest認証、そしてWSSE認証がわずかにあるだけで、OpenIDとOAuthについてはまとめて1ページの簡単な補足説明のみになっている。

長年ソフトウェア開発に携わり、そして様々な業務Webシステム開発をしてきた私にとっても「これは役立つ内容」と思わせる1冊です。

以前はWebアプリケーションサーバにあわせたシステム設計を行ってきましたがそうした状況も今は昔。今はRESTfulなシステムが主流になりつつあります。技術もそうですがアーキテクチャ設計もRESTfulにしていかなければならない。この本ではRESTfulなアーキテクチャとはどんなものかの基礎を理解することができます。

もちろんこれから業務としてWebシステムを開発しようとする若手には一読して欲しいですが、それ以上に昔からWebシステム開発に携わってきた開発者に今一度基本に立ち返る意味でも読んで欲しい1冊です。

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