なぜ、これがアートなの? の感想
参照データ
タイトル | なぜ、これがアートなの? |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | アメリア アレナス |
販売元 | 淡交社 |
JANコード | 9784473015785 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
アメリア・アレナス「なぜこれがアートなの?」を読みました。
ゴッホ以降の、抽象絵画、オブジェについての代表的な作品についての解説です。
芸術論は岡本太郎の本くらいしか読んだことはありません。
単純に、芸術は、新しい美の表現で、見る者に新たな感動を与える、くらいにしか思っていません。
美術の展覧会は好きなので、何らかの参考にでもなればと思って読みました。
アメリア・アレナスは、元ニューヨーク近代美術館の学芸員で、今はアート鑑賞教育で有名とのことです。
カラー写真の作品を、解説して、それを作った作者の意図・狙いや世に与えた影響についてを書いています。
それらの作品の見どころ、鑑賞ポイントについては書いていません。
テレビの「何でも鑑定団」で、中島誠之助さんが陶器の鑑定をしています。
小汚い湯のみに数千万円の鑑定価格が付いたりします。骨董という独自のワールドで、出品者の狂喜ぶりや、落胆ぶりで楽しい番組です。
骨董の売手・買手、美術館、展示館、資料館、ギャラリー、ファンなどが綾なす世界は、相当なお金が舞っているのでしょう。
アートの世界も同じようなもんだと分かりました。
美術界は、一般人には縁遠い高額な作品が取引されることの多い、うかがい知れぬワールドです。
市場は世界的なので、その規模はかなり大きく動くお金も巨額なのでしょう。
次から次へと新しいアートが出現するようです。
純粋芸術、オプティカル・アート、アース・ワーク、コンセプテュアル・アート、パフォーマンス・アート、インスタレーション・アートなどなど。
読み進んでいくうちに目まいがしそうです。
アートも政治・経済・文化・伝統など時代によって流行の移り変わりがあります。
1920年代にロシアで盛んだった抽象画は、スターリンによって退廃芸術だと禁止されました。
かっては前衛芸術として異彩を放っていた岡本太郎作品は、すっかり古典的な定番で人気です。
時代の移り変わりで評価が変わった事例です。
ゴッホ以降の、抽象絵画、オブジェについての代表的な作品についての解説です。
芸術論は岡本太郎の本くらいしか読んだことはありません。
単純に、芸術は、新しい美の表現で、見る者に新たな感動を与える、くらいにしか思っていません。
美術の展覧会は好きなので、何らかの参考にでもなればと思って読みました。
アメリア・アレナスは、元ニューヨーク近代美術館の学芸員で、今はアート鑑賞教育で有名とのことです。
カラー写真の作品を、解説して、それを作った作者の意図・狙いや世に与えた影響についてを書いています。
それらの作品の見どころ、鑑賞ポイントについては書いていません。
テレビの「何でも鑑定団」で、中島誠之助さんが陶器の鑑定をしています。
小汚い湯のみに数千万円の鑑定価格が付いたりします。骨董という独自のワールドで、出品者の狂喜ぶりや、落胆ぶりで楽しい番組です。
骨董の売手・買手、美術館、展示館、資料館、ギャラリー、ファンなどが綾なす世界は、相当なお金が舞っているのでしょう。
アートの世界も同じようなもんだと分かりました。
美術界は、一般人には縁遠い高額な作品が取引されることの多い、うかがい知れぬワールドです。
市場は世界的なので、その規模はかなり大きく動くお金も巨額なのでしょう。
次から次へと新しいアートが出現するようです。
純粋芸術、オプティカル・アート、アース・ワーク、コンセプテュアル・アート、パフォーマンス・アート、インスタレーション・アートなどなど。
読み進んでいくうちに目まいがしそうです。
アートも政治・経済・文化・伝統など時代によって流行の移り変わりがあります。
1920年代にロシアで盛んだった抽象画は、スターリンによって退廃芸術だと禁止されました。
かっては前衛芸術として異彩を放っていた岡本太郎作品は、すっかり古典的な定番で人気です。
時代の移り変わりで評価が変わった事例です。
もし、現代アートの突飛な発想に戸惑い、なぜこれらがアートと呼ばれるのか、
その明快な「美術史的観点」からの回答を求めるなら、それはこの本の中には
書いてありません。
合計69の図版を元に解説が展開されますが、それは解説を読んで分かった気になる
質のものではありません。作者アメリア・アレナスは対話を通しての鑑賞という手法
を提唱した人物であり、一方的な「だから、これはアート」といった論評ではなく、
まずは自分で作品に向き合うことの大切さを教えてくれています。
タイトルの答は自分で考えるしかない、という良い意味で放任主義の本といえます。
少なくともそのきっかけは与えてくれる、アート好きにとってもアートに縁が無い人に
とっても良書だと思います。
その明快な「美術史的観点」からの回答を求めるなら、それはこの本の中には
書いてありません。
合計69の図版を元に解説が展開されますが、それは解説を読んで分かった気になる
質のものではありません。作者アメリア・アレナスは対話を通しての鑑賞という手法
を提唱した人物であり、一方的な「だから、これはアート」といった論評ではなく、
まずは自分で作品に向き合うことの大切さを教えてくれています。
タイトルの答は自分で考えるしかない、という良い意味で放任主義の本といえます。
少なくともそのきっかけは与えてくれる、アート好きにとってもアートに縁が無い人に
とっても良書だと思います。