教師の資質 できる教師とダメ教師は何が違うのか? (朝日新書) の感想
参照データ
タイトル | 教師の資質 できる教師とダメ教師は何が違うのか? (朝日新書) |
発売日 | 2013-08-09 |
製作者 | 諸富祥彦 |
販売元 | 朝日新聞出版 |
JANコード | 9784022735188 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般 |
購入者の感想
学校で起こっている様々な問題(いじめ、不登校、親のクレーム、教師の燃えつきなど)を
取り上げて、「ここに気を付けると後々がうまくいきますよ」という方向性が書かれています。
書かれていることはどれも当たり前のことなのですが、日々の業務に忙殺されがちな教師からすれば、
その当たり前のことに気づかずに過ごしてしまうこともあります。それを、
『もう一度ここを見て、忘れちゃだめだよ』と教えてくれる本です。
特にインパクトがあったのは次の2点です。
【学校における最大の財産は、教師間のチームワーク】
教師同士の連携が取れている学校はとてもうまくいく。何かあったらすぐに相談できる環境を整える。
クラス担任、教科担当、部活顧問だけでなく、全員で子どもに関わらなくてはならないということを
再確認させられました。
【年に一度は魂が震えるような授業をしよう】
教師に必要なのは、子どもの人生に影響を与える覚悟=“魂”です。魂むき出しの授業を、年に一度は
行おう。この箇所は特にグッときました。
取り上げて、「ここに気を付けると後々がうまくいきますよ」という方向性が書かれています。
書かれていることはどれも当たり前のことなのですが、日々の業務に忙殺されがちな教師からすれば、
その当たり前のことに気づかずに過ごしてしまうこともあります。それを、
『もう一度ここを見て、忘れちゃだめだよ』と教えてくれる本です。
特にインパクトがあったのは次の2点です。
【学校における最大の財産は、教師間のチームワーク】
教師同士の連携が取れている学校はとてもうまくいく。何かあったらすぐに相談できる環境を整える。
クラス担任、教科担当、部活顧問だけでなく、全員で子どもに関わらなくてはならないということを
再確認させられました。
【年に一度は魂が震えるような授業をしよう】
教師に必要なのは、子どもの人生に影響を与える覚悟=“魂”です。魂むき出しの授業を、年に一度は
行おう。この箇所は特にグッときました。
長年、教師のカウンセラーとして、千人単位の教師に接してきた著者の力作である。現場の教師に長年接してきたからこそ書ける内容も多くある。この本は、教師向けというだけでなく、教師でない方、仕事として現場の教師に関わっている方、現場の教師を育てる方などに向けても書かれていると思われる。これを読んだ現場の教師や、これから教師になろうと思っている若者にとっては、厳しいことが書いてあると思えるかもしれない。だが、これが今の教育現場の現実である。ここに書かれている以上に、どうにもならない現実も多くある。(これは多くの教師に接してきた著者もよく分かっておられると思う。)
この本を読んでみて、さらに教師としての技量を高めていきたい、立派な教師にこれからなりたいと多くの若者に思ってほしい。そして、なって欲しい。しかし、教師になってどうにもならない現実の前に心身共に疲れ果てて、殉職してはいけない。最近、「ワークシフト」に代表される多くの働き方本が出ている。もしも、これはダメだと思ったら自分を追い込まずに次を考える必要があるかもしれない。教師の世界には「教師一生の仕事・・・」という言葉があるが、それは他の職業と同じで過去のことである。著者は、「敗北感とともにボロボロになって辞めていく教師を多く見てきた・・・。」ということを他著に書いているが、敗北感なんか持たなくても良い。また、新たな人生を始めると思って欲しい。そういう若者も実際に出てきている。世の中がすごい勢いで変わっているのである。教師という仕事は、長い年月をかけて人を育てる仕事であるため、今の時代の潮流に流されては、これからの日本の教育にとってはマイナスかもしれない。ただ、個人の多くの犠牲の上に成り立っている教育は、本当に世の中の多くの人を幸せにしているのかは分からない。もしも、これからの日本の教育を何とかしようと思うのなら、教師をサポートする体制をもっと強固にしないといけない。
この本を読んでみて、さらに教師としての技量を高めていきたい、立派な教師にこれからなりたいと多くの若者に思ってほしい。そして、なって欲しい。しかし、教師になってどうにもならない現実の前に心身共に疲れ果てて、殉職してはいけない。最近、「ワークシフト」に代表される多くの働き方本が出ている。もしも、これはダメだと思ったら自分を追い込まずに次を考える必要があるかもしれない。教師の世界には「教師一生の仕事・・・」という言葉があるが、それは他の職業と同じで過去のことである。著者は、「敗北感とともにボロボロになって辞めていく教師を多く見てきた・・・。」ということを他著に書いているが、敗北感なんか持たなくても良い。また、新たな人生を始めると思って欲しい。そういう若者も実際に出てきている。世の中がすごい勢いで変わっているのである。教師という仕事は、長い年月をかけて人を育てる仕事であるため、今の時代の潮流に流されては、これからの日本の教育にとってはマイナスかもしれない。ただ、個人の多くの犠牲の上に成り立っている教育は、本当に世の中の多くの人を幸せにしているのかは分からない。もしも、これからの日本の教育を何とかしようと思うのなら、教師をサポートする体制をもっと強固にしないといけない。