まどさん (ちくま文庫) の感想
参照データ
タイトル | まどさん (ちくま文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 阪田 寛夫 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480027337 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 |
購入者の感想
「ぞうさん」で有名な、まどみちおさんのことを書いた本ですが、「ぞうさん」の詩からして、実は思いがけないたいへん哲学的な
発想で書かれたものであることに、まず驚く。そしてまどさんの目指した童謡の世界が、単にこども向けのかわいいものなどという範疇をはるかに超えた、深い洞察と愛情をもって築かれていたことは、目の前のものがガラガラくずれるほどの衝撃に価する。動物や草花を愛するやさしいおじいさん、という印象のまどさんだったが、私たちはこんな素晴らしい詩人と同じ時代の地球の、同じ国に住んで、その童謡や詩を口にできるという、そのもったいないほどの幸せを、顔を洗いなおして、たいせつに味わったほうがいいのではと強く思う。こどもを持つ親はもちろんのこと、こどもの教育に携わる人たち、そして人生について考えたり、毎日を大切に生きている人に、ぜひ読んでほしい本だと強く思います。童謡作家でもあり、詩や文学に造詣の深い阪田寛夫さんの渾身の作品。
なぜ、もっと早く読まなかったか、悔やまれる1冊です。安野光雅氏のやわらかな絵の表紙もいとおしい。
発想で書かれたものであることに、まず驚く。そしてまどさんの目指した童謡の世界が、単にこども向けのかわいいものなどという範疇をはるかに超えた、深い洞察と愛情をもって築かれていたことは、目の前のものがガラガラくずれるほどの衝撃に価する。動物や草花を愛するやさしいおじいさん、という印象のまどさんだったが、私たちはこんな素晴らしい詩人と同じ時代の地球の、同じ国に住んで、その童謡や詩を口にできるという、そのもったいないほどの幸せを、顔を洗いなおして、たいせつに味わったほうがいいのではと強く思う。こどもを持つ親はもちろんのこと、こどもの教育に携わる人たち、そして人生について考えたり、毎日を大切に生きている人に、ぜひ読んでほしい本だと強く思います。童謡作家でもあり、詩や文学に造詣の深い阪田寛夫さんの渾身の作品。
なぜ、もっと早く読まなかったか、悔やまれる1冊です。安野光雅氏のやわらかな絵の表紙もいとおしい。