CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる の感想

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参照データ

タイトルCIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる
発売日2014-07-18
製作者J.C.カールソン
販売元東洋経済新報社
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 人生論・教訓

購入者の感想

CIA諜報員の仕事は、大ざっぱに言うと、情報を盗む&守る、ことであり、本書ではそのための技術が具体的に書かれています。そし
て、その技術をビジネスの場面でどう応用するか、ということが書かれています。

CIAに限らずあらゆる仕事において特定の技術や能力等が必要なわけですが、ある仕事に要求されるその特定の技術や思考方法なり
は他の仕事においても応用できるはずです。例えば、クリーニング店で「強い薬剤を使うと生地を痛めてしまうが、弱い薬剤では
汚れが落ちない」という問題があるときに、「弱い薬剤&叩く」ということで問題が解決したとします。これを抽象化すれば、1つ
の方法でうまくいかないときは他の方法も併用してみる、といった汎用性の高い教訓が得られます。

こういった観点から本書に書いてあることを自分なりに抽象化してビジネスに役立てることは可能だと思いますが、本書ではCIAの
技術のビジネスへの応用がより直接的なものとなっているため、本書の通りの応用では無理があることも多い気がします。情報を守
る技術のほうはまだいいのですが、情報を盗む技術のほうはあまり現実的でない気がします。情報を盗む技術が具体的に書かれてい
ることはもちろん良いことなのですが、方法が具体的であるがゆえに、そのままビジネスに応用することは難しいと思われます。ビジ
ネスへの応用を期待されている方は、あまり過大な期待をしないほうがいいと思います。

それから、CIA=エリート・一流・特殊な世界、といったTVや映画のイメージがあるため、何か特別なすごい技術が得られるのでは
ないか、などと期待してしまいがちですが、そんなことはありません。おそらく、本書に興味をもつような知的好奇心の旺盛な方なら
既にご存知のことが多いはずです。本書の著者や佐藤優氏のような、元々諜報の世界に居て表に出てきたような方達は、陰に陽に自分
や自分達の組織のエリート性・特別性を強調しがちですが、本を売りたい&自己陶酔の要素が大きいのかもしれません。あまり過度な
期待はしないほうがいいと思います。

元CIA諜報員だという著書がスパイの対人スキルや交渉スキル、
秘密を聞き出すテクニックがまとめた一冊です。

全部が全部、今後のビジネスに応用できるか、役立つかと言えば嘘になりますが
中には「使える」と思わせてくれるテクニックもありますし、
何よりも読み物としてよくできているためお勧めします。

人から情報を盗まれないよう自分の身を守る方法から、
相手の情報を盗み出す方法、その大前提となる良い人間関係を築く方法まで、
飽きずに最後まで読み切ることができると思います。

以下に私がこの本を読んで参考になった部分を、引用してご紹介します。

・自分がもっていて、相手がもっていないもの──狙われるのはそれだ。

・皮肉なことだが、どの会社にとっても最高の社員というのは、
最も簡単によそへ移れる社員である。
そういう人には、よそへ移らないための理由が必要になる。
引き止める手立てとして有効なのは、最高の教育を受けられる機会を設ける、
困難だがやりがいのある仕事を任せる、といったことだろう

・サプライチェーンの中でスパイとして活動する人物として
理想的なのは、次のような条件を満たす人である。
(1)情報を得られる立場にいる
(2)情報を得る動機がある
(3)情報伝達の手段がある
(4)情報の正しさを立証できる

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