ジェットエンジン史の徹底研究―基本構造と技術変遷 の感想

　いつ、どの国のどの会社で、何というエンジンが開発され、
この機体に使われました・・・・この調子の話が延々と続く。

　かなりの厚さの本である。よく調べたもんだと、感心は
するが、如何せん歴史年表じゃあるまいし、それだけじゃ
余りにも薄すぎて溜息が出てくる。

　技術変遷は何処へいったんだい？？？
内容が浅過ぎだろう。全く得るものが無い。
もう少し革新的となった様なエンジンはきちんとした説明が
必要だとは思わないのかな。
そうすれば多少なりともメリハリがついてマシになったと
思う。

　苦労して、これだけの本を書いても、それがただのエンジン
紹介で終わってしまっているところが残念だな。
文章も読み易いとは言えないしな。

唯一褒められるのが資料的価値が高いこと。その点ではお勧め
するが、基本的に読み物ではない。