予備校の英語 の感想

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やり直しの英語をはじめて、折に触れ英語学習法の本も読んでいる。日本人は、何に付け物語が好きだが、私は基本的には別タイプの人間である。日本人である自分にどのような学習法を行なえば、効率よく英語能力を高める事が出来るか？が、最大の興味の対象である。伊藤氏の何冊かの著述にはお世話になっているので、思考の過程を知りたくて本書も購入した。彼が、外国語を英語に翻訳した本（平明な英語）の多読で読解力を伸ばした事、日本の中学英語と高校英語のギャップに批判的な事、瑣末な文法事項の取り扱いには懐疑的な事、などは新しく知った。具体的な学習法の考え方は、「伊藤和夫の英語学習法―大学入試」と、ほぼ同じである。

英語の具体的学習法としては、森沢氏の「英語上達完全マップ」と土屋氏の「〈具体的・効率的〉英語学習最強プログラム」が、自分と相性が良かった。簡単に言えば、英語の読む為の文法事項を押さえたのち、徹底的な反復トレーニングが必要だと言う事である。

英単語の学習書には、今や必ず音源が付くようになってきた等、学習環境は改善されている面もあり、要は学習者の「目標設定とやる気」と教育者側の「合理的な仕組みとサポート」で、日本人の英語レベルは比較的容易に引き上げる事が可能だと個人的には思う。