タマリン 遺伝学〈上〉 の感想

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タイトルタマリン 遺伝学〈上〉
発売日販売日未定
製作者R.H. タマリン
販売元培風館
JANコード9784563038595
カテゴリ »  » ジャンル別 » 科学・テクノロジー

購入者の感想

学生時代、クローの教科書(8版)などで集団遺伝学をまなんでいたことがありますが、
このほど一部を要領よく復習したくなり、本書(タマリン遺伝学・上巻)を購入しました。
1部=メンデル遺伝に基づく種々の遺伝現象(n遺伝子雑種など)の説明は飛ばし、
2部=進化遺伝学のくだりを解読しています。

著者タマリン氏は遺伝学全般に造詣が深いそうで、本書もそのことを生かし、
メンデル遺伝に軸足を据えたうえで、ハーディー=ワインベルクやハミルトン、
ダーウィンからウィルソン、木村資生(進化の中立説)に至るまで、いろいろな生物学者の学説を丹念に、
かつ手際よくまとめておられ、豊富な具体例に即して各結論の導出過程を、
なるべく平易な数式を用いてトレースしようとする叙述態度は、
あきらかに学習者に好意的で、この分野の学習を途中で投げ出させない工夫となっていることでしょう。
とくに1部については、高校生物(生物基礎の一部はとくには含まない)の知識や素養があると、学習しやすくはありますが、
本書などで初めて学ぶ場合でも、比較的分かるように書いてあるので、
本書と他の図説本あるいはビジュアル資料集を併用することで、理解はすすむかもしれません。

本書の構成と内容は次のとおりです:
○1部=メンデル遺伝と染色体説(セントラルドグマにあたる)
1章…メンデル遺伝と染色体(クロモソーム)
2章…有糸分裂(ミトーシス)と減数分裂(メイオーシス)
3章…生物系の確率統計(これはありがたい!)
4章…伴性遺伝(・限性遺伝)、家系分析
5章…真核生物(ユーカリ)における連鎖と染色体地図
6章…原核生物(プロカリ)における連鎖と染色体地図
7章…細胞遺伝学(染色体の構造変化)
8章…量的形質の遺伝

○2部=進化遺伝学(エボラ)
9章…集団遺伝学1=平衡、突然変異(ミュータント)、移住(マイグレーション)、遺伝的浮動(ドリフト)
10章…集団遺伝学2=任意交配と逸脱
11章…進化過程の遺伝学

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