言語の深層/深層の言語 (丸山圭三郎著作集 第III巻) の感想

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参照データ

タイトル言語の深層/深層の言語 (丸山圭三郎著作集 第III巻)
発売日販売日未定
製作者丸山圭三郎
販売元岩波書店
JANコード9784000286930
カテゴリ人文・思想 » 哲学・思想 » 東洋思想 » 東洋哲学入門

購入者の感想

本書は丸山圭三郎氏の著作が「3種類」収録されている。
 
・『言葉と無意識』1987年10月 講談社現代新書より
・『欲動』1989年9月 弘文堂思想選書より
・『言葉・狂気・エロス』1990年6月 講談社現代新書より
 
丸山氏は「1993年」に「60才」という若さで無くなっているので、本書に収録されている3著作は、
丸山圭三郎の晩年の思想ということになる。
丸山氏はそもそもフランス文学及び、フランス語の教育者であり、彼があの有名な『ソシュールの
思想』を出版して日本の現代思想界に大きな影響を与えたのは「1981年」だ。
つまり丸山圭三郎が実際にソシュール関連の著作を発表して、活動していた期間はたったの「10年」
程度でしかない。
このことからもいかに丸山圭三郎という学者が、極めて濃度の高い著作を発表してきたかがわかる。
 
本書は収録本・3冊中の2冊が「新書」ということで、やはり著作集としての値段が高く感じてしまうの
仕方ないと思う。
しかし、廃版になっている『欲動』が収録されているのは、大変ありがたい。
丸山氏は自身でも書いていることだが、「新書」だからといって以前の著作の簡易版を書いている気
はさらさらなく、「丸山圭三郎の思想」として独立したものであり、レベルも全く落としていない趣旨の
ことを述べている。
だからこそ、『言葉と無意識』などは出版から30年も経つのに、未だに「講談社現代新書」のライアン
ナップ入っているのだろう。
 
本書を編集している前田・加賀野井の両氏も、丸山圭三郎氏の直弟子だが、じつはこうしたお弟子
さんでも、そして世界中のソシュール研究者においても、何故が軽くみられてほとんど触れられいない
ことがある。
それは「ランガージュ(言語活動・象徴化能力)」という概念であり、ソシュール自身は「ランガージュを
理解する途上にラングの研究があるのだ」ということを述べているのに、このソシュールの意を重視

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