コスモポリタニズム の感想
参照データ
タイトル | コスモポリタニズム |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | デヴィッド・ハーヴェイ |
販売元 | 作品社 |
JANコード | 9784861824463 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
インターネットで公開されているハーベェイの資本論講座では、第二巻のマルクスを「サイエンティフィック・マルクス」と表現しているが、この書では「哲学者ハーベェイ」といっていいような新たなハーベェイ像を見せています。近年のハーベェイの著作は資本論の独創的な解釈と、それを駆使した現代資本主義の分析に特徴があり、経済学者・ハーベェイでした。そして、資本主義を乗り越えることを呼びかける革命家・ハーベェイでもありました。
しかし、この書はカントの言説から始まり、哲学的に地理学の位置づけを議論から始まり、さまざまな思想家の地理学についての言説の検討をし、科学的社会主義に歴史的な視点だけでなく、地理学的な視点を加える試みを行っています。原論的であることと、地理学に疎い人間にとっては馴染みのない思想家たちの言説を扱っているために、近年のハーベェイの著作の中ではもっとも難解な書となっています。
しかし、ハーベェイの鋭い現代資本主義の分析の基礎ともなる思想、手法を体系的に明らかにした書であり、ハーベェイの思想を理解するのに不可欠な書でもあります。まずは、通読したうえで、後半(第二部)のハーベェイの思想の核心部分を重点的に読み返すことが必要に思います。科学的社会主義の新たな地平が見えてくると思います。
しかし、この書はカントの言説から始まり、哲学的に地理学の位置づけを議論から始まり、さまざまな思想家の地理学についての言説の検討をし、科学的社会主義に歴史的な視点だけでなく、地理学的な視点を加える試みを行っています。原論的であることと、地理学に疎い人間にとっては馴染みのない思想家たちの言説を扱っているために、近年のハーベェイの著作の中ではもっとも難解な書となっています。
しかし、ハーベェイの鋭い現代資本主義の分析の基礎ともなる思想、手法を体系的に明らかにした書であり、ハーベェイの思想を理解するのに不可欠な書でもあります。まずは、通読したうえで、後半(第二部)のハーベェイの思想の核心部分を重点的に読み返すことが必要に思います。科学的社会主義の新たな地平が見えてくると思います。