ロウソクの科学 世界一の先生が教える超おもしろい理科 (角川つばさ文庫) の感想

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参照データ

タイトルロウソクの科学 世界一の先生が教える超おもしろい理科 (角川つばさ文庫)
発売日2017-05-15
製作者平野累次/冒険企画局
販売元KADOKAWA
JANコード9784046317070
カテゴリ » ジャンル別 » 絵本・児童書 » 読み物

購入者の感想

子供用ということで分かりやすいだろうと期待していたのですが、実験の様子が文章だけでは分からなかったり、実験の目的や解釈が分からなかったり、本当にそうなのだろうか、という箇所が多々ありました。

持っていた「角川文庫」の「ロウソクの科学」を久しぶりに読み直してみたところ、この「つばさ文庫」で間違っていると思われる点、説明が不足している点が、多々見つかりました。

もともとの「ロウソクの科学」の名著たる所以は、ロウソクの燃焼で登場する物質や化学変化を、実験と考察で突き止めていくところにあると思います。しかし、このつばさ文庫バージョンではそういった思想が感じられないことが残念です。

超おもしろい理科として謳っているこの本を読んだ子供たちが、読んだけど分からないのは自分のせい?と思わないでほしいものです。
特に気になった点を以下にまとめました。

<間違いでは?>

・火薬と鉄粉の混合物を燃やすくだりで原田先生が「鉄粉は燃えているけど、燃えていない」と説明していますが(p58)、角川文庫の方では、鉄は炎を出さずに燃えていると解説されています。

・熱気風船で燃焼で生じる気体の体積を測る下りがありますが(p62)、風船が飛ぶ様子でなぜ体積が測れると言っているのか分かりませんでした。角川文庫のほうでは、風船が膨らむ様子を見ることで体積の大きさを推測しています。

・p98の図の右側の装置で、右手がもつ瓶のイラストは間違いではないでしょうか。この図の説明は本文にもありません。この図は、角川文庫の第19図を元にして描かれたと思いますが、この場合ですと、右側の装置は密閉した気体を電気火花で点火するためのものです。右手が持っているものは電池でしょう。

・「ところで、このロウソクのまぶしい光は、どこかで見たような気がするな」「大翔くんはするどいね。これは、前の実験で、水素と酸素がくっついて、水になったときと同じような光をはなっているんだ。」(p114)とありますが、角川文庫では、炭素が酸素と結びつくことで明るい光が出ると説明されています。水素が酸素と結びつくときは暗い光しかでません。

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