もしも日本が戦争に巻き込まれたら! 日本の「戦争力」vs.北朝鮮、中国 (2時間でよくわかる!) の感想

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参照データ

タイトルもしも日本が戦争に巻き込まれたら! 日本の「戦争力」vs.北朝鮮、中国 (2時間でよくわかる!)
発売日販売日未定
製作者小川 和久
販売元アスコム
JANコード9784776206545
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 軍事 » 軍事入門

購入者の感想

 田岡俊次氏の「北朝鮮・中国はどれだけ怖いか」(朝日新書)と読み比べてみたいと思い、購入しました。確固たる facts & figures に基づく論理的な判断と現実的な視点に立った議論が展開されている、という点では同書と大きな差異はないと思いますが、本書の方が文章が柔らかいため、軍事の非専門家にとっては読み易く分かり易いのではないかと思います。また、軍事面よりも政治面の比重が大きいという点で少し趣が異なるように思えました。

 全体を通して、大局的な政治判断の重要性が強調されています。特に、尖閣沖における中国漁船衝突事件に際して日本政府の対応のどこが間違っていたのか、どのように対処すべきであったのか、についての解説には、思わず「なるほど」と頷かされました。本来であれば、首相(または官房長官)が海上保安庁職員に向けて発すべきであったメッセージの件では、「そうだ! そうだ! その通りだ!」と心の中で拍手喝采を送りました。次期首相には小川和久氏にご就任頂けないものか?と思わずにはいられません。

 一方、軍事アナリストである小川和久氏が国際政治に関して、リベラリストの立場を取られていることは意外でした。デモクラティック・ピース理論に言及し、民主主義は戦争を起こしにくくする、という議論を展開されておりますが、それが事実であれば、米国は「大統領という独裁者に支配された非民主国家」ということになり矛盾があるのではないでしょうか? ジョン・J・ミアシャイマー教授の"The Tragedy of Great Power Politics"(邦訳:「大国政治の悲劇」(五月書房))が中国でも広く読まれているそうです。国際紛争の平和的解決を望めばこそ、リアリストの視点からの再検討をお願いしたいところです。

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