雲をつかむ死 (クリスティー・ジュニア・ミステリ 6) の感想
参照データ
タイトル | 雲をつかむ死 (クリスティー・ジュニア・ミステリ 6) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | アガサ・クリスティー |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784152089113 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
私はクリスティの小説をカッキリとした推理小説として読むというよりは、そのなかの人間関係を楽しむ為に読んでいる部分が大きい。
もちろん、推理が素晴らしいものも沢山あるが本書はそうではないだろう。
恋愛の描き方が素晴らしく、またクランシイ氏やカー婦人、マダム・ジゼルなど様々な人物の個々の個性が際立っている。
さらに、「ナルシストでありスノッブ」なところが鼻につくと謙遜を美徳とする日本人には受けの悪いポアロ(私は大好きだが)の本当の心根の優しさがかいま見える所も見所だ。
ポアロはナイルに死すでもそうだったが、恋する人に非情に優しい。友情にも厚く、最後の作品カーテンはポアロの真髄を現している。
クリスティは本当に凄い作家だ。
もちろん、推理が素晴らしいものも沢山あるが本書はそうではないだろう。
恋愛の描き方が素晴らしく、またクランシイ氏やカー婦人、マダム・ジゼルなど様々な人物の個々の個性が際立っている。
さらに、「ナルシストでありスノッブ」なところが鼻につくと謙遜を美徳とする日本人には受けの悪いポアロ(私は大好きだが)の本当の心根の優しさがかいま見える所も見所だ。
ポアロはナイルに死すでもそうだったが、恋する人に非情に優しい。友情にも厚く、最後の作品カーテンはポアロの真髄を現している。
クリスティは本当に凄い作家だ。