進みながら強くなる ――欲望道徳論 (集英社新書) の感想

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参照データ

タイトル進みながら強くなる ――欲望道徳論 (集英社新書)
発売日2015-04-17
製作者鹿島 茂
販売元集英社
JANコード9784087207811
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

特に最終章がよかった。人の行動原理は自尊心や省エネ欲求だと。元々、オスはメスが楽したいために創造された。労働のインセンティブや褒美として、セックスが与えられると。これは現在も変わらないな。

そのスキームが転用されたのが、資本家と労働者の関係性。それが現在では機械化やAI化に向かっているが、いつまで経っても面倒なことは残るし、楽をしようとする行動原理は永遠に変わらない。

一方で、楽すぎて何もすることがない状態は辛い。真に人間が求めているのは自己の幸福であり、興奮する人生なのだ。倦怠故に、パスカル的に、仕事や芸術で気晴らしをすることになる。そして人生はあっという間に過ぎていく。

では何をすべきか。真理を追究せよ、というのが結論。うーん、分からん。ま、ここから先は、自分で考えろと。

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