ユニクロ型デフレと国家破産 (文春新書) の感想
参照データ
タイトル | ユニクロ型デフレと国家破産 (文春新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 浜 矩子 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784166607594 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 |
購入者の感想
前半の現状分析、即ち、今日の金融危機の本質的原因がドルの過剰流動性にあることや実物デフレと資産インフレが奇妙な共存状態にあること、管理通貨制の下でありながら熾烈な国内外の競争からデフレ・スパイラルが発生していることなどの解説は歯切れもよく、分かりやすい比喩が多用され、読ませた。
「政府が、資産インフレを退治しようと金融を引き締めれば、実物デフレがさらに悪化し、ならば、実物デフレを何とかしようと通貨膨張政策を行なえば、資産インフレがひどくなる」(178〜9頁)。
しかし、後半(第五章の途中以降)で、処方箋の中核となるアイデアが、ほどほどの生活やワーク・シェアリング、地域共同体の活性化、地域通貨制の導入、よき談合、ワーカーズ・コープなどというのは、何と云うかかなり拍子抜けした。
ドル相場が暴力的に切り下がっていく懸念が生じていること、日本の国際競争力(品質や製造コスト面)がどんどん落ちてきていることなどを考えると、やはり今後は日本人の賃金水準が世界平均に向かってこれまた暴力的に下落していくことで調整が進むのではないかと危惧を覚えること頻りである。
「政府が、資産インフレを退治しようと金融を引き締めれば、実物デフレがさらに悪化し、ならば、実物デフレを何とかしようと通貨膨張政策を行なえば、資産インフレがひどくなる」(178〜9頁)。
しかし、後半(第五章の途中以降)で、処方箋の中核となるアイデアが、ほどほどの生活やワーク・シェアリング、地域共同体の活性化、地域通貨制の導入、よき談合、ワーカーズ・コープなどというのは、何と云うかかなり拍子抜けした。
ドル相場が暴力的に切り下がっていく懸念が生じていること、日本の国際競争力(品質や製造コスト面)がどんどん落ちてきていることなどを考えると、やはり今後は日本人の賃金水準が世界平均に向かってこれまた暴力的に下落していくことで調整が進むのではないかと危惧を覚えること頻りである。