NICEHCK NX7 カナル型イヤホン バランスドアーマチュア型ドライバー4基+2DD(複合カーボンナノチューブダイナミック) + 1セラミック振動板ドライバー 片側に7基のドライバーユニット 2pinリケーブル着脱式 ハイブリット 耳掛け式3.5mm L型プラグ 高音質 高遮音性 高解像度 HIFI ハイファイ 錫メッキ銅ケーブル付属 IEM (マイクなし, 黒) の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

(追記)proバージョンも入手しましたので、違いをいくつか。
標準のケーブルがメーカー上位のものに変更、基本構造は変わらないですが、フィルターギミックとフェースの交換が可能になりました。
透明なデザインで、多ドライバの中身をよく観察できるので、ガジェット好きの方にもおすすめです。
フィルター前から明らかに低音が力強くなり、解像度全振りだったNX7と比べて更に汎用性が増しました。
また、フィルターギミックによって、より解像度を強調する、バランスの取れたドンシャリ気味の音色にする、あるいは、カーボンナノチューブの解像度高めの低音に音圧を付加するフィルターと、ただ単純に低音の強弱を調整するだけでなく、どれも個性的な音色になります。
一般的な原音再生という観点とは全く違う、カナル型イヤホンだからこその気持ち良い音色、を楽しめる一台だと思います。
高級機ともまた違った面白さがあるので、ぜひ一度挑戦してみてください。

ピエゾツイーター、BA、そしてダイナミック、しかも合計7台という超意欲的な構成で、とても期待していました。
ソリッドな音色が好きで、なおかつドンシャリが好きならば、この価格帯でもトップクラスの選択肢ではないでしょうか。
高音域は非常に鋭く、それでいて耳障りな擦過音の過剰な出などはありません。
低音側もデュアルダイナミックドライバのおかげで非常に深い沈み込みがあるのですが、カーボンナノチューブ振動板のお陰か音が鈍く感じることも無く、とにかくキレが良いです。

更に、それぞれ音域をマルチ化したことで硬質な音色にありがちな音場の狭さもなく、広い音場、沈む低音、そして全域のキレの良さと、これらを好む人にとっての気持ち良い音色として一つゴールに至っている印象があります。

明瞭でキレの良い音色を追求しすぎて金属質に感じる場合もあるかも知れないですが、三種類のドライバを組み合わせているため、音色が偏りすぎたり、ドライバの癖が出過ぎることもなく、かなりお気に入りの一台となりました。
全体に寒色に振り切っている鳴り方ですので、その鳴り方が苦手な人には評価がいまいちあがらないとも思います。