日本を救うC層の研究 の感想

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参照データ

タイトル日本を救うC層の研究
発売日販売日未定
製作者適菜 収
販売元講談社
JANコード9784062184809
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

B層やC層は、有限会社スリードによってつくられた「郵政民営化・合意形成コミュニケーション戦略案」の中に登場する概念であり、C層は「構造改革抵抗守旧派」とだけ書かれている。2005年9月の郵政選挙で「抵抗勢力」とレッテルを貼られた人間たちである。

B層がお客様な世の中にあって、C層が日本を救えるかどうかについては疑わしい。三島曰く「近代の読み飛ばし」が行われたことで、近代の毒牙が日本の髄脳を冒しはじめ、平成になってから加速し、21世紀になってからその病理が表出した。適菜が「日本の底が抜けた」と評している安保法制は2015年、郵政選挙は2005年、一連のオウム事件が1995年、直接関係ないかもしれないが、日航機墜落事故やプラザ合意が1985年、時代は飛ぶが、終戦は1945年と、西暦の末尾5にあたる年に、いわゆる「近代の病」の症状が表出しているように思える。

適菜はC層の行動にこそに、まっとうな日本を取り戻す要素があるとしているのだが、それすら疑わしい。世の中はB層がお客様というか、神様の扱いであり、B層がSNSを手にしてからはますます「無双化」がすすんでいるような気がしてならないからである。おそらく日本はよくはならない。日本を治すのに何世紀もかける必要があるとされているのだが、安保法制においてC層は無力ぶりを露呈させた。2025年は2度目となる大阪万博がやってくるようだが、日本破壊は永遠に続くだろう。それよか、三島やニーチェが「狂気」に冒され、惨めな最期を遂げたように、適菜もその道を辿るのではないかと思ってしまう。

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