私の美の世界 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 私の美の世界 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 森 茉莉 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101174044 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品 |
購入者の感想
瀬戸内寂聴の「生きた 書いた 愛した」の中の誰かとの対談で、「ああいう面白い人がいなくなった」と話題になっていた、森茉莉さん。確かに面白い。森鴎外の娘というお嬢様としての育ちのよさ、欧羅巴での生活経験等が、常識のなさと気品の両方を醸し出し、さらに血は争えない筆力によって、素晴らしいエッセイ集に仕上がっている。
日常の様々な食や言葉について書かれたエッセイは、本物の贅沢を味わうことができる。
もう一つは、実在の文学者との距離の近さ。「あなたのイノサン、あなたの悪魔〜三島由紀夫様〜」は、痛烈な三島批判であると同時に、最大の三島の理解者であることが伝わる作品。彼女から見た与謝野晶子や父鴎外の姿も登場。
小説も読みたくなった。
日常の様々な食や言葉について書かれたエッセイは、本物の贅沢を味わうことができる。
もう一つは、実在の文学者との距離の近さ。「あなたのイノサン、あなたの悪魔〜三島由紀夫様〜」は、痛烈な三島批判であると同時に、最大の三島の理解者であることが伝わる作品。彼女から見た与謝野晶子や父鴎外の姿も登場。
小説も読みたくなった。