追風に帆を上げよ(下): クリフトン年代記 第4部 (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル追風に帆を上げよ(下): クリフトン年代記 第4部 (新潮文庫)
発売日2015-03-28
製作者ジェフリー アーチャー
販売元新潮社
JANコード9784102161401
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

 ドン・ペドロ・マルティネスの息子のブルーノの車を借りることになったセバスティアンは、ドン・ペドロ・マルティネスの陰謀で自動車事故で殺されるはずだった。
 ブルーノも彼女との約束がキャンセルされたから、その車に予定外で同乗することになってしまった。
 この自動車事故を仕掛けたドン・ペドロ・マルティネスの息子のブルーノが、その犠牲者になってしまったところから、『追風に帆を上げよ』上巻は始まる。
 ストーリーの流れは、大雑把に予測しているのだが、やはり著者ジェフリー・アーチャーのプロット構成の妙に惹かれてページを繰る手が早くなる。
 善と悪が対立しているという分かりやすい物語ではあるが、次から次へと悪だくみを仕掛けてくるエピソードをよく思いつくものだと悪辣な登場人物を描くジェフリー・アーチャーの上手さに感心してしまった。
 著者のジェフリー・アーチャー自身が、波乱に満ちた人生を送ってきたからこそ書けるのだろうと想像することができる。
 このクリフトン年代記を読みながら、ひょっとすると、どこまでこいつらが悪だくみを仕掛けてくるのかという興味だけで読み進んでいるのではないだろうかとさえ思ってしまった。
 さて、大怪我をしたセバスティアンは、なんとか回復したものの、クリフトン家には、突然とんでもない悲しい不幸が襲う。
 この不幸の元凶には、やはりあの性悪女バージニアが関わっていて、そして邪悪なドン・ペドロ・マルティネスも絡んでいるのだ。
 こんな悲しいエピソードで『追風に帆を上げよ』上巻は終えている。

 ドン・ペドロ・マルティネスは、息子のデェエゴ、ルイス、そして執事の元ナチス親衛隊だったカール・ルンズドルフを手下にして卑劣な手段を弄してバリントン一家とクリフトン一家へ復讐の手を緩めない。
 バリントン海運の株を買い占め、フィツシャーを会社の役員へ潜入させて陰謀を企んでいたが、役員会に名を連ねていた銀行家のセドリックの「目には目を」のような巧妙な仕掛けに、ペドロ・マルティネスは、まんまと籠絡されて破産寸前まで追い込まれてしまった。

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